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生々しい暴力とサバイバル…不良少年の姿を追う刑務所舞台のイギリス映画10月公開

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ロケは実在する刑務所で行われた - 映画『名もなき塀の中の王』より
ロケは実在する刑務所で行われた - 映画『名もなき塀の中の王』より - (c)STARRED UP FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2013

 『猟人日記』『パーフェクト・センス』のデヴィッド・マッケンジー監督が刑務所を舞台に愛を知らない不良少年が初めて生きる希望を見つけていくさまを描いたイギリス映画『Starred Up』の邦題が、『名もなき塀の中の王』に決まった。生々しいバイオレンスと容赦ない世界でのサバイバルを骨太かつ鋭利なリアリズムで鮮烈に活写し、世界各国の映画祭で賞を多数受賞したほか、アメリカの大手映画批評サイト Rotten Tomatoes では99%という圧倒的な支持を得た話題作が、ついに10月10日より日本公開される。

 主人公は、少年院でトラブルが絶えず、成人の刑務所に移送されてきた暴力的な少年エリック。そこでも彼の乱暴はやむことがなかったが、心理療法士との出会いや、同じ刑務所に収監されていた生き別れの父との再会によって少しずつ変化が生じていく。そうして初めて生きる希望を見つけるエリックだったが、これまでの行動を問題視していた勢力が動きはじめ……。

 凶暴さと繊細さを併せ持つ爆弾のようなエリックにふんしたのは、アンジェリーナ・ジョリー監督第2作『アンブロークン(原題) / Unbroken』や『ベルファスト71』に主演した新星ジャック・オコンネル。不器用ながら親としての愛情を注ごうとするエリックの父は『ダークナイト ライジング』のベン・メンデルソーン、ボランティアで囚人たちの更正に尽力する心理療法士は『プライドと偏見』のルパート・フレンドが演じている。

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 ロケは、英国・北アイルランドのベルファストに実在するクルムリン・ロード刑務所で行われた。暴力でしか自らの存在を示すことができない囚人たちの業や運命を描く痛切なサバイバルドラマであり、未熟な少年が仲間を得て現実の調和を学んでいく通過儀礼的な成長物語であり、また再会した父と息子が失われた絆を回復させていくヒューマンドラマでもあるという、ジャンル映画の定型や常識を覆す作品に仕上がっている。(編集部・市川遥)

映画『名もなき塀の中の王』は10月10日より新宿K's cinemaほか全国順次公開

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