濱田岳、憧れの『HERO』参加はオノボリさん状態だった!?
映画『HERO』インタビュー
昨年夏放送のドラマ「HERO」シーズン2から、お坊ちゃん検事「宇野っち」こと宇野大介を絶妙な芝居で体現した濱田岳が、最新作『HERO』(2015)について語った。本シリーズのイチファンだった彼が体験した『HERO』ツアーとは?
映画『HERO』では、主人公・久利生(木村拓哉)と麻木(北川景子)のお出掛け捜査に巻き込まれる濱田。久々の現場は心地のよいものだったという。「普通先輩ばかりの現場だと、所在なく……ということになるんですけど、いつも先輩たちの中にいさせてもらえたんですよね。城西支部の同僚って感じで、現場はホッとする場所だったんです。話すことといえば、シーンや演技の話をするわけでもなく、ほんとに雑談だけで。『用意、はい!』で城西支部の人になる。『はー、帰ってきた!』という感じでした」。
シーズン1が放映された頃は中学1年生。あくまでも視聴者だった。「大人になって出演するなんて、1ミリも想像がつかないことでした」。そんなドラマの撮影は常に「うれしい」の連続だったとか。「城西支部の入り口のロケとか、名物のエレベーターのシーンとか。『へえ、こうやって撮っているんだー』って『HERO』体験ツアーに交ざっているような感じで(笑)。やっと、そういう素人根性が抜けてきたら、今回は映画に雨宮を演じた松(たか子)さんがいらっしゃったんで、また『あっ雨宮だー!』って(笑)。振り返ると夢のような時間でした」。
観客のまなざしを今も忘れていない濱田にとって『HERO』最大の魅力は「日常」にあるという。「法を扱っている作品にもかかわらず、城西支部の日常の会話でお届けする、その『見やすさ』。キャラクターはみんな人間くさいから、近寄りやすいし、身近に感じられる。交ぜていただいて、何が一番うれしかったかといえば、そんな『HERO』が、何も変わっていなかったこと。だからただのファン、ただのオノボリさんになっちゃったんです(笑)」。14年半を経ても変わらない「HERO」。その魅力は最新作でも健在だ。(取材・文:相田冬二)
映画『HERO』は7月18日より全国公開