森山未來、最後は臭かった!? 3か月間同じ衣装で撮影
文化庁の文化交流使として1年間イスラエルで活動していた俳優の森山未來が、帰国後ドラマに初出演するWOWOWの連続ドラマW「煙霞 -Gold Rush-」の完成披露試写会が、16日に都内で行われ、森山のほか中村ゆり、木下ほうか、小林聖太郎監督が出席。森山は「できる限り普段着な感じでやれそうやなと思って、(撮影の)3か月間ずっとこの服で過ごし、最後は臭かったと思います」と振り返り、「海外で何かを得て演じた感じでは全然ないですが、大丈夫ですか」と観客に笑顔で呼び掛けた。
2013年10月より1年間イスラエルのダンスカンパニーに所属していた森山の、帰国後1作目の映像作品となる本作。黒川博行のミステリー小説を基に、私立女子高の教師たちが、理事長の隠し財産である金塊をめぐる争奪戦に巻き込まれるさまを描くクライムサスペンス。ヒロインで音楽教師役の高畑充希や、桂文珍、木村祐一らキャスト陣から主要スタッフまで、オール関西出身メンバーで固めたこだわりようも注目を浴びている。
劇中衣装で登場の森山は「この服、私服ではないんですよ」と説明し、そのあと「撮影は、同じ関西弁を話す人同士、何でも成立する共通の空気感だった」と関西出身のキャスト陣が自然体だったと振り返った。木下が撮影裏話で「ロケの移動に、森山さんはスケボーを使っていて、この格好のままサーっと行っちゃう。カッコいいと思って見ていました」と暴露。「10キロほどの移動も、スケボーなんですよ」と小林監督も続けると「地元だから、ラフに居させてもらいました」と森山。
フジテレビ系ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」などの怪演で注目される木下は「ぼくはいつも通り、イヤミな役をやっていますよ」と自嘲気味。学園理事長の愛人でホステス役の中村も「これほど激しい女の役をいただけるのは滅多にないこと。セリフも流れで暴言を吐きながら、(高畑)光希ちゃんとアドリブでケンカしました。母が観たら悲しむだろうな」と何でもありの撮影を楽しんだ様子。最後に森山は「関西のはんなり、のんびりしたニュアンスと、スリリングな物語が同時に展開していくところが不思議な魅力」と見どころをアピールした。(取材/岸田智)
連続ドラマW「煙霞 -Gold Rush-」は7月18日夜10時より毎週土曜にWOWOWで放送(全4話・第1話無料放送)