フェリーニ監督『甘い生活』リメイクへ
映画『8 1/2』『道』などを手掛けたイタリアの巨匠、故フェデリコ・フェリーニ監督の名作『甘い生活』のリメイクが進められていると、Varietyなど複数のメディアが報じている。
リメイクの企画は、ローマに拠点を置く配給会社AMBIグループのアンドレア・レルヴォリーノとモニカ・バカルディが、フェリーニ監督の家族との間で、『甘い生活』にオマージュを捧げたリメイク作品を製作するオプション契約を結んだことでスタートしたという。
同作は、フェリーニ監督の家族がプロデューサーのダニエレ・ディ・ロレンツォと共同製作する予定とのこと。今のところ、監督やキャストなどは決定していないという。
今回の件についてフェリーニ監督のめいであるフランチェスカ・フェリーニは、「これまで数えきれないほどのリメイク、あるいは新たにイメージされた前日譚(たん)や続編まで、ありとあらゆるオファーをされてきました。もし(家族が)映画化権を委ねるのならば、それは特別なプロデューサーと人を動かさずにはおかない状況によって、われわれが刺激されなければならなかったんです」との声明を出している。
オリジナル版では、故マルチェロ・マストロヤンニさんと故アニタ・エクバーグさんが共演。イタリアのローマを舞台に退廃的な上流階級の生活を描いた同作は、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、アカデミー賞では衣装デザイン賞に輝いている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)