『ターミネーター』エミリア・クラーク、プレッシャー乗り越え新サラ・コナーに挑戦!
アーノルド・シュワルツェネッガーがキャリアを代表する当たり役に復帰した映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で、ヒロインのサラ・コナーを演じたエミリア・クラークが、最も有名と言っても過言ではないヒロインへの挑戦や、自身のキャリアについて語った。
サラ・コナーは、未来において人類を滅ぼそうとする人工知能に対抗する抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの母親。彼女やジョンを抹殺するため過去に送り込まれた殺人アンドロイド、ターミネーターとの死闘を繰り広げてきたシリーズを象徴するヒロインだ。ジェームズ・キャメロン監督が手掛けた1作目と2作目でサラを演じたリンダ・ハミルトンは、特にパート2において、男勝りのたくましさと母性を兼ね備えた強い女性像を見事に体現した。
現在も根強い支持を集める役への挑戦にエミリアも、「最初はかなりのプレッシャーがあったわ」と明かす一方、「わたしとリンダとは見た目もとても違う。だから彼女を再現しようとすることは、自分には決してできないとわかっていたし、それがしたいとも思わなかった」と語る。
本作のサラは、何者かが過去に送ったT-800型ターミネーター(シュワルツェネッガー)に幼いころから育てられたという設定。自身の未来を知って育った彼女は、運命に立ち向かうヒロインであり、娘であり、決められた相手との恋愛に悩む女子であり、母親でもある。そんな難役を「彼女は、全ての人々をつなぐ人物」と分析したエミリアは、「それがこの映画をやりたかった理由の一つなの。映画全体を通して、ほかのキャラクターと複雑な関係を掘り下げていく機会を持てた。若くしてこういった関係を全て演じることができるなんて、本当にラッキーだったわ。すごく楽しかった」と笑みを浮かべる。
本作で共演を果たしたシュワルツェネッガーについても、子供が父親の姿を見て育つように、間近で彼を観察してプロ意識を学んだといい、「そうやって経験したことを自分の役者人生に持ち込むことができればいいなと思うわ」と笑顔。「世界でもっとも美しい顔」に選ばれる美貌を持ちながらも、役者として「カメレオンのようになって、観客に演じているキャラクターとしてわたしを見てもらうようにすること」と目標を明かし、「わたしはずっと、その役になりきるためならどんなことでもしたいと思ってきた。そうすることで、観客にただストーリーを追ってもらえるの。他のことを考えさせたりしないでね。そうなるといいなと思っているわ」と強いまなざしで語った。(編集部・入倉功一)
映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は全国公開中