『バケモノの子』興収27億円を突破!宮崎あおいら特製ケーキでお祝い
29日、映画『バケモノの子』の大ヒット御礼舞台あいさつがTOHOシネマズ渋谷で行われ、声優を務めた宮崎あおいと染谷将太、細田守監督が出席した。本作は11日に公開され、28日までの18日間で観客動員数210万人、興行収入27億円を突破。イベントでは大ヒットを記念した特製ケーキがサプライズで登場し、劇中キャラクターのチコがあしらわれたケーキの出来栄えに宮崎は「かわいいですね」とにっこり。染谷も興味津々でケーキをのぞき込みつつ、「俺にはチコは食べられないですね」と発言して会場を笑わせた。
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本作は人間界とバケモノ界が存在する世界を舞台に、孤独な少年・九太とバケモノ・熊徹の交流を描いたアニメーション映画。舞台となる渋谷での舞台あいさつに三人はそろって感慨深げだったが、細田監督は「渋谷を舞台にアニメを作るのは、アニメ映画を作っている者からするとすごくハードルがあった」と吐露。
「新宿が舞台の作品は多いけれど、渋谷はあんまり前例がない。みんな知っていて、みんな行ったことがある場所だし、渋谷ってややこしいじゃないですか。歩いているだけで迷子になりそうなところ。でも、そういう迷宮みたいなところを逆に面白いと思った。そのうち違う場所に行ってしまうんじゃないかっていうところ。そういう面白さが渋谷の街にはある」と渋谷の魅力をしみじみ語った。
宮崎も「自分が普段知っている渋谷が映画の中にたくさん描かれていた」と切り出すと、「今回、制作過程も少し見せていただいたんですけれど、背景を描いている方のこだわりが伝わってきた。渋谷の通りのここにはこういう木が生えているからって、映画の中でも同じように木を登場させたり、その細やかさが本当に素晴らしいなって」と制作陣にねぎらいの言葉を掛けていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『バケモノの子』は公開中