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スヌープ・ドッグ、エミネム、50 Cent に影響を与えた伝説のヒップホップグループを描いた映画とは?

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アイス・キューブ
アイス・キューブ

 1980年代のヒップホップグループ、N.W.A.の伝記映画『ストレート・アウッタ・コンプトン(原題) / Straight Outta Compton』について、アイス・キューブF・ゲイリー・グレイ監督が語った。

 本作は、1980年代にドクター・ドレー(コーリー・ホーキンス)、アイス・キューブ(オシェア・ジャクソン・Jr)、イージー・E(ジェイソン・ミッチェル)、MC・レン、DJ・イェラが結成したヒップホップグループ、N.W.A.がスターダムにのし上がっていくさまを、当時の警官による黒人暴行事件などの社会情勢と共に描いたもの。映画『交渉人』のF・ゲイリー・グレイがメガホンを取った。

 ドクター・ドレーはセットで若手俳優の演技を見ていたそうだ。「ドレーも僕も、若手俳優にN.W.A.のメンバーのまねや振りをせずに、あの時代をリアルに体現しているように演じてほしかった。彼ら若手俳優は、今作のために相当なリサーチを試み、僕らスタッフ側もDJや歌声などを含め、本格的に彼らに訓練をさせた。イージー・E役のジェイソンは、ボクシングのクラスに入り1日4,000キロカロリーを摂取していたし、彼ら若手俳優は実際にアルバム『Straight Outta Compton』の録音も行った」とグレイ監督が明かした。

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F・ゲイリー・グレイ監督
F・ゲイリー・グレイ監督

 現在も問題となっている警官の黒人への暴行について、グレイ監督は「僕はN.W.A.が当時、警官や社会に向けて歌った勇気をたたえたい。彼らは楽曲『F*ck tha Police』を出し、警察に対してそのような言葉(歌詞)で話すべきではないと相当な批判を受けた。映画では、実際に当時警官と衝突した人物から話を聞いて、当時起きた事件通りに描いた。ただ、今も起きている警官の暴力に関しては、それほど悲観的ではない。なぜなら携帯のビデオ撮影を通して、すぐに警官の暴力沙汰がわかり、警察のトップの連中にプレッシャーを与えているからだ」と語った。

 1995年に亡くなったイージー・Eさんについてアイス・キューブは「もちろん、彼が居なければN.W.A.は存在しなかったろうし、その後に僕が出演した『ボーイズ’ン・ザ・フッド』『friday』もなかった。さらにスヌープ・ドッグ、エミネム、50 Cent なども誕生していないだろう。そんな彼らに影響を与えたN.W.A.を描いた今作は、アメリカのアートの歴史の一部だと思う」と自信をのぞかせた。

 映画は、ヒップホップの一時代を築き上げた男たちの原点がつづられている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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