名犬アギーが永眠…アカデミー賞5冠『アーティスト』で名演
第84回アカデミー賞で作品賞を含む5冠を獲得した映画『アーティスト』で名演技をみせた犬のアギーが、前立腺腫瘍と闘い13歳で亡くなったとTMZ.comが報じた。
1歳半で映画デビューを果たしたアギーは、映画『アーティスト』をはじめ、リース・ウィザースプーンとロバート・パティンソンが共演した映画『恋人たちのパレード』への出演や、北米版ニンテンドー3DSの宣伝キャラクターになるなど多方面で活躍をした。『アーティスト』では、ジャン・デュジャルダン演じる落ち目のスター俳優ジョージの飼い犬ジャックとして、最後まで彼の心の拠りどころとなる姿が称賛され、アカデミー賞シーズンに向けて「Consider Uggie(アギーにアカデミー賞を)」というキャンペーンがFacebookやTwitterなどのSNSを通して行われるなど、その名演技は多くのファンに支持された。
アギーは『アーティスト』でアカデミー賞こそ受賞しなかったものの、第64回カンヌ国際映画祭でパルムドッグ賞を受賞し、翌年2012年には、ハリウッドスターの手形が並ぶグローマンズ・チャイニーズ・シアターの前庭に、犬として初めて、肉球をハリウッドに残している。13歳のアギーは、人間の年齢に換算すると68歳まで生きたことになる。(編集部・高橋典子)