『ガンバ』ノロイは野村萬斎!初悪役でトラウマ級の最恐キャラに!
狂言師の野村萬斎が、テレビアニメ化もされた人気児童小説を3DCGでアニメ化する『GAMBA ガンバと仲間たち』の悪役ノロイの声を担当することが明らかになった。野村がアニメ声優を務めるのは、宮崎駿監督作『風立ちぬ』のカプローニ役に続いて2度目。映画で悪役を務めるのはこれが初となり、「ノロイは非常に重要な役どころで、しかも悪役。昔から悪役をやってみたかったという事もあり、本当に楽しく演じさせて頂きました」と喜びを語っている。
ガンバが帰ってくる!映画『GAMBA ガンバと仲間たち』予告編
都会育ちのネズミのガンバが、ある島を恐怖に陥れる白イタチ・ノロイを倒す旅に出る姿を描く本作。ノロイは過去のテレビアニメ「ガンバの冒険」において、白く美しい姿とは裏腹に、残忍な罠で次々とネズミたちを殺していく冷酷な悪役として描かれ、当時の少年少女たちの心に大きなトラウマを残したといわれるほどの、まさに最恐の存在として知られている。
新たに生まれ変わった『GAMBA ガンバと仲間たち』では、より原作に近い中性的な性格になったものの、威厳と畏怖に満ちあふれた存在感は絶大。発表に合わせて公開されたポスタービジュアルでは、ガンバたちを青白く光る目でにらみつけながら不敵な笑みを浮かべる、まさに悪魔のようなノロイの姿が描かれている。
ノロイについて「怖さと魅惑的なところを兼ね備えた、カリスマ性のあるキャラクター」と分析する野村は、役づくりにおいて、アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の敵役ベルク・カッツェのイメージが浮かんだと証言。
また、「ずっと気張っているだけでは怖くないので、少し女性的なふんわりした面を見せながら、突然スパッと切り込むような、振れ幅の大きさを表現したいと思っていました」といい、「最初は自分のキャラクターを出す事に専念していましたが、終わる頃にはすっかりノロイになってしまったと思います。大激闘した時には、リアクションなど、本当に格闘しているような感じで、全身を使ってアフレコさせて頂きました」と思い入れたっぷりに収録を振り返った。
同作にはそのほか、野沢雅子、大塚明夫、池田秀一ほか豪華声優が集結。主人公・ガンバとヒロイン・潮路の声は梶裕貴と神田沙也加が担当する。(編集部・入倉功一)
映画『GAMBA ガンバと仲間たち』は10月10日より2D / 3D全国公開