「ビリギャル」モデル石川恋が女優デビュー!古厩智之監督も「才能がある」と称賛
ベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」のカバーモデルとして知られる石川恋が18日、都内で行われた女優デビュー作『キリング・カリキュラム~人狼処刑ゲーム 序章~』のトークショーに来場。古厩智之監督から「才能がある」と称賛され、笑顔を見せた。
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『ロボコン』などの古厩監督が手掛けた本作は、監禁された男女9人の高校生が、死のゲームに参加させられるさまを描き出す耽美(たんび)ホラー。本作で石川が演じるのは、凶暴な兄のせいで心を閉ざす女子高生の由加里だ。
女優デビューにあたり、「2週間前から芝居の先生について、すごく練習した」という石川。しかし、現場ではキャラクター設定が台本とは180度変わり、覚えたはずのセリフもだんだんと少なくなり、なおかつ監督のひらめきで予想外のことをやらされるなど苦労も多かったそうで、「撮影中は雰囲気に圧倒されて気が休まることがなかった。撮影2日目にピークがきたんです。寝られなかったし、不安だし、もうヤダと思った」と笑いながら付け加えた。
「監督って、役者にこうしてと言うと損するんですよ。自分が言った以上のことは出てこないから」という古厩監督は石川に委ねた部分も多かったそうで、「思った以上のものを出してくれた」と述懐。「役者の仕事って、まず自分がこうしたいじゃなくて、まずは真っ白になってから、周りの世界を受け入れていくものだと思う。それができない役者はすごく多いけど、石川さんはそれができた。ものすごく才能がある」という褒め言葉に、石川は「マネジャー、聞いてる?」と呼び掛けて、来場者を笑わせた。
それだけに、石川はクランクアップの日は泣いてしまったという。「最後に監督が女優を続けた方がいいよと言ってくれた。それがうれしくて、撮影の疲れがふっ飛びました」と振り返ると、古厩監督は「ふーん」と生返事。その態度に思わず「覚えてなーい!」とふくれてみせた石川。「これからは演技の勉強も頑張りたい」と意欲を見せるが、本作の後は3回連続でオーディションに落ちてしまったという。それでも「今度こそオーディションに受かって、皆さんの前で演技ができたら」と決意する石川に、会場からは大きな拍手が起こった。(取材・文:壬生智裕)
映画『キリング・カリキュラム~人狼処刑ゲーム 序章~』は渋谷HUMAXシネマにて公開中