伝説的トップモデル山口小夜子さんの貴重なインタビュー映像公開!
山本寛斎、高田賢三、イブ・サンローラン、ジャンポール・ゴルチエら名だたるファッションデザイナーに愛された伝説的トップモデル山口小夜子さんの足跡をたどるドキュメンタリー『氷の花火 山口小夜子』の予告編が公開となり、彼女のカリスマ性の一端が明らかになった。
長く美しい黒髪と切れ長の瞳がトレードマークの山口さんは、1970年代初頭にモデル、ダンスパフォーマー、表現者として活躍。日本を代表するトップモデルとして、パリコレなど各国のファッションショーに登場。ヴォーグ誌のカメラマンとして知られる写真家の横須賀功光、総合芸術家のセルジュ・ルタンスらクリエイターのミューズとして一世を風靡(ふうび)した。山口さんの影響力は絶大で、ヨーロッパでは「SAYOKOマネキン」というマネキン人形が発売されたほど。
本作では、そんなカリスマ性を放つ山口さんの素顔を、生前交流のあった松本貴子監督が、彼女と親交のあった関係者の証言を交えて浮き彫りにしていく。予告編映像では、「すごいオーラがあった。かぐや姫が降りてきたって……」と賛美する高田賢三、「小夜子が出演をオッケーしてくれた時は光栄だったな」と当時の思い出を振り返るジャンポール・ゴルチエらの姿が映し出され、山口さんの唯一無二の魅力、存在感を物語っている。
「服が自然とどこかに連れて行ってくれる。こういうふうに足を出したらいいよ、とかこういうふうに手を持っていくと服がこう見えるよっていう風に」と生き生きと語る山口さんのインタビューからは、モデルとしての天性の素質がうかがえる。(編集部・石井百合子)
映画『氷の花火 山口小夜子』は10月、シアター・イメージフォーラムほかにて公開