竹野内豊のマイペース舞台あいさつ!「早くしゃべれと思いますよね」
俳優の竹野内豊が22日、新宿バルト9で行われた映画『at Home アットホーム』初日舞台あいさつに、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗と共に出席。劇中の家族5人が勢ぞろいとなった。この日は蝶野博監督も来場した。
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『真夜中の五分前』『ストレイヤーズ・クロニクル』などが映画化された本多孝好の同名小説を基にした本作。一見、幸せそうな家族だが、実は血のつながりのない犯罪者たちによる偽装家族。そんな彼らの奇妙な絆も母親の誘拐によってほころびが生まれる……。
大勢の観客で満員となった場内を見渡した竹野内は、「これだけの方に迎えられて。皆さんの心にどう届くのかはわかりませんが、いい思い出に残る作品になれば」と晴れ晴れとした顔。撮影は1年ほど前だったといい、「子供たちはずいぶん成長して」と目を細める。
「(次男役の)池田君もあれから4、5センチほど背が伸びて。あのときはずいぶん高い高いをしていましたが、もう無理ですね。黒島さんもしばらく見ないうちに大人っぽくなって……」とポツリポツリと語るも、「本当にわたしはスローなんで。早くしゃべれと思いますよね。すいません」と頭をかいて会場を沸かせた。
「撮影現場では自然体で家族になれた」と口々に振り返る出演者たち。蝶野監督も「最終日に、お父さん(竹野内)と長男(坂口)が将来のことを語っているんですよ。『君は将来、どんな役者になりたいの』とか。『そうか、俺の頃はそんなにしっかりしていなかったな』とか。それってお父さんと長男の会話だなとひしひし感じましたね」と満足げな表情。
しかし、竹野内の反応は非常に薄く、蝶野監督に「覚えていません?」と確認されると「覚えていますよ」とポツリと答え、会場は大笑い。坂口が「撮影期間に竹野内さんが言っていたことはすごく印象に残っていますね」と感激の表情を見せるも、竹野内は「俺、何言ってたっけ?」とボンヤリとしたコメントで応じるなど、終始マイペースな竹野内の受け答えに会場は大いに沸き、まさに“アットホーム”な雰囲気の舞台あいさつとなった。(取材・文:壬生智裕)
映画『at Home アットホーム』は公開中