大沢たかお×松嶋菜々子『藁の楯 わらのたて』ハリウッドリメイク!
大沢たかおと松嶋菜々子が主演した映画『藁の楯 わらのたて』(2013)がハリウッドでリメイクされることが26日、明らかになった。2017年秋の公開を目指す。
『藁の楯 わらのたて』は、人気漫画「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の作者・木内一裕の小説家デビュー作を三池崇史監督が映画化したサスペンスアクション。10億円の懸賞金をかけられた凶悪な殺人犯を護送することになった5人の刑事たちの緊迫した戦いを描いている。大沢や松嶋、藤原竜也、山崎努ら豪華キャストの迫真の演技も話題となり、国内興行収入18億3,000万円の大ヒットを記録。2013年のカンヌ国際映画祭ではコンペティション部門に選出された。
ハリウッドリメイクのプロデューサーを務めるのは、『藁の楯 わらのたて』のプロデューサーである日本テレビの北島直明と、映画『アバウト・ア・ボーイ』『ライラの冒険 黄金の羅針盤』などのポール&クリス・ワイツ兄弟率いる映画製作会社 Depth of Field のクリス・ワイツ、アンドリュー・ミアノ、ダン・バルゴイェン。脚本は、映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』『エンド・オブ・ホワイトハウス』のクレイトン・ローゼンバーガー&カトリン・ベネディクト夫妻が担当する。
「日本国内での製作当初から、本作のスケール感・テーマ性は世界でも通用する可能性を確信していた」と自信を見せる北島プロデューサー。クリス・ワイツは「アクション・サスペンスが基盤の作品でありながら、モラルを厳しく追求する物語だという点」が原作で最も印象深かったといい、「法と正義のグレーゾーン、そして殺人犯の人権について分析をした作品です。そこには、簡単な答えはありません。私たちは、観客が『自分だったらどうする?』と議論をしながら劇場を後にすることを目指したい」とリメイクへの意気込みを語った。
原作者の木内は、「今回決定した脚本家の選定から、ど派手なアクション映画になることは間違いないでしょう。アメリカとは国情も大きく異なるため、ハリウッド版の映画では全く展開の違うストーリーになることと思いますが、原作者としては小説『藁の楯』のテーマを重視し、新たな物語に反映していただけることを期待しています」とコメントしている。(編集部・小松芙未)