アメリカ、映画館退出した男性が胸部を刺される 配給側も警戒か
現地時間24日に、アメリカ・オレンジカウンティの映画館の近くで刺傷事件が発生した。TMZ.comや CBS Los Angeles ほか複数のメディアが報じている。
被害者の男性は20代半ばで、映画『ストレイト・アウッタ・コンプトン(原題) / Straight Outta Compton』の上映中に、酔っていた男性は別の男性と口論になりかけ、劇場スタッフに促されて退出。その後、映画館の外に出てアナハイム方面に向かって歩いていたところ胸部を2度刺されたという。入院中の被害者の男性の命に別状はなく、警察は犯人逮捕に向けて捜査中とのこと。
TMZ.comによると、ヒップホップグループN.W.A.の伝記映画である同作の公開初日には、暴力沙汰を恐れて多くの映画館が警備を強化するなど各映画館も配慮していたという。しかし、同作が公開されてからこのような出来事が起こったのはこれが初めてだったと Inside Edition は報じている。配給元の米ユニバーサルのスポークスマンは以前、同作上映の際に過剰な警備は必要とは思わないが、セキュリティーを強化する劇場については、スタジオ側としてもサポートしていく姿勢であるとコメントしていた。
アメリカでは相次いだ銃撃事件を受けて、全米最大の映画館チェーンであるリーガル・エンターテインメント・グループが、映画館入場時の手荷物検査の実施を発表するなど、セキュリティーの強化が目下進められている。(編集部・井本早紀)