米核実験による日本の被ばくの実態…『放射線を浴びたX年後2』公開決定
アメリカの水爆実験が日本に及ぼした影響の真実を丹念な取材から浮き彫りにしたドキュメンタリー映画の第2弾『放射線を浴びたX年後2(仮)』が、11月に公開されることが決まった。
前作『放射線を浴びた[X年後]』(2012)は、終戦直後の1946年から1962年の間にアメリカが太平洋上で100回以上行った核実験の全容を調査し、海の汚染や放射性物質の広がりをはじめ、極秘裏に交わされた日米間取引による事件の幕引きの実態などを暴いた衝撃作。公開から3年が経過した今なお各地で上映や講演が行われており、受賞歴は12賞にも達している。
その後も継続されている調査から浮かび上がった真実を今作で映し出す。前作を鑑賞した漁船員の遺族が被ばく者を探す活動や、日本列島にまで及んだ被ばくの実態。昨年はNHKや各メディアがこの事件について取り上げ、厚生労働省も動きを見せた。注目を浴び続ける中で、新たな歴史の裏側が明らかになる。(編集部・小松芙未)
映画『放射線を浴びたX年後2(仮)』は11月、東京・愛媛で公開(ほか順次公開)