ジェシカ・チャステイン、同窓生との夫婦役は格別!?
オイルビジネスのトップを目指す実業家夫婦を描く映画『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』で妻にふんするジェシカ・チャステインが、「初めてここまで徹底した役づくりができた」と演劇学校の同窓生オスカー・アイザックとの共演で実現した、完璧な役づくりに満足していると語った。
ジェシカとオスカーは、ニューヨークの名門ジュリアード学院で共に学んでいた時期があるという。本作での共演に当たって二人は、撮影前に全セリフの意味を話し合い、夫婦の関係性を考えた。ジェシカは「わたしたちは演技の基礎が似ているからこそ、ここまで徹底した役づくりをできたわよね」と分析。「こういう役の深掘りを他の俳優とはしたことがないわ」と明かし、「共に夫婦像を練り上げたことで、作品内のアベル(オスカー)とアナ(ジェシカ)にも夫婦の一体感が出ているはず」と自信を見せている。
本作は、1981年ニューヨークの石油業界で会社を立ち上げた夫婦が、同業者との壮絶な駆け引きに巻き込まれるさまを追う。アベルは事業拡大に必要な土地の購入に踏み切るが、契約に取り掛かると同時にオイルの強奪、脱税の嫌疑といった思わぬ問題が降り掛かる。さらには、不審者が庭に残した拳銃に娘が触れてしまうという事件や、土地購入の支払い期日の2日前に銀行から融資を断られるなど、災難が続き、手付金である全財産喪失を前に恐怖に支配されるアベル。アナとの夫婦仲も揺らいでいく。
メガホンを取ったのは、ケヴィン・スペイシー主演の金融サスペンス『マージン・コール』や『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』の新鋭J・C・チャンダー監督。本作は、第72回ゴールデン・グローブ賞を含む24種類の映画賞の40部門にノミネートされている。(編集部・高橋典子)
映画『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』は10月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開