綾野剛、多部未華子の告白に笑顔!酔っぱらい芝居に隠された秘密とは?
ジョージ朝倉の同名コミックを『色即ぜねれいしょん』などの田口トモロヲが監督した『ピース オブ ケイク』で、新たな一面を見せたヒロイン・志乃役の多部未華子と、志乃のバイト先の店長・京志郎役の綾野剛が、撮影の裏側を明かした。
仕事も恋愛も流されやすく、「そろそろちゃんとしたい!」と決意する25歳の志乃を演じた多部は、「世間の人がわたしに対して抱いているイメージと志乃ちゃんは違うだろうなという自覚はあります。でも実は、志乃ちゃんとわたしは近しい部分がなきにしもあらず。新しいことをやらせてもらっていますが、自分にとっては新鮮なキャラクターではないという感じです」という。「好きな人と付き合って幸せなはずなのに不安を感じる志乃ちゃんの気持ち、わかります」と26歳の女性として、等身大の役に大いに共感した様子。
バイト先の飲み会で酔っぱらうシーンでは、頬が紅潮し、目がトロンとして焦点が定まらない。何という見事な酔っぱらい芝居! と思いきや「お芝居はお芝居ですけど、お酒は入っています(笑)」と種明かし。「言わなきゃいけないセリフが一つだけあって、あとは『(菅田将暉演じる)川谷に愚痴を言う』というト書きがあっただけでした。酔っぱらいながらも、なんて愚痴を言おうか、セリフをちゃんと言わなきゃ、と頭はちゃんと動かしていました」と酒気帯び演技を振り返る。
そんな多部の告白に笑顔をのぞかせた綾野は、「今回の現場は、監督の指示の下、お酒を一つの材料として作品に使ったということです」と冷静に語る。お酒に飲まれた志乃の“流されっぷり”は、多部にとってかなりのチャレンジであり、身につまされる女性も多いかもしれない。(取材・文/須永貴子)
映画『ピース オブ ケイク』は9月5日より新宿バルト9ほか全国公開