『ファンタスティック・フォー』ザ・シングの声優はガレッジセールのゴリ!
お笑い芸人のゴリ(ガレッジセール)が14日、都内で行われた映画『ファンタスティック・フォー』公開アフレコ・オーディションイベントに出席。審査委員長だったにもかかわらず、ゴリはメインキャラクターの一人、ザ・シングの日本語吹き替え版声優の仕事を後輩芸人から奪取した。
アフレコ権争奪戦!『ファンタスティック・フォー』吹き替えオーディション フォトギャラリー
本作は、異次元空間に転送されたことで特殊能力を身に付けた4人の若者“ファンタスティック・フォー”が、異変に戸惑い悩みながらも自らに課せられた使命を受け止め、脅威に立ち向かう姿を描いたアクションエンターテインメント。
ザ・シング(ジェイミー・ベル)は怪力で岩のような姿のキャラクターであるため、強そうなビジュアルの元祖筋肉芸人・なかやまきんに君とハーフ芸人・アントニー(マテンロウ)が参加。きんに君は、アメリカでの筋肉留学で培ったネイティブ並みの英語力と強靭(きょうじん)な肉体、ゴムパッチンを使って顎の強さをアピールするも、肝心なパッチン音が響かなかったり、トークでも迷走ぶりが目立ったりと、全体を通してのグダグダ具合にゴリは不採用を通告。
続いて登場したアントニーは、ガレッジセールの懐かしのネタ「エンジョイプレイ」を披露し、ゴリの機嫌をとるとアフレコ挑戦権を獲得。しかし、アントニーの驚くほどの大根ぶりに辟易(へきえき)したゴリは自らもアフレコに挑戦し、ザ・シングが恐怖におびえるシーンを迫真の演技で表現。そのパーフェクトな演技に、MCを務める竹若元博(バッファロー吾郎)は「ゴリさんがシング役をやった方がいいんじゃないですか?」と提案すると、会場からは拍手が沸き起こり、ゴリがザ・シング役に決定した。
とはいえ、これは台本通りの進行。その後、ゴリは「お集まりの皆さん、長い間これだけの茶番に付き合わせて……ありがとうございました」と謝罪。収録もすでに終えていたそうで、竹若は「5時間くらい予定していたのに2時間半の最速で録り終え、今までのオファーした芸人さんの中で一番うまかった」とアフレコに立ち会った関係者から聞いた話を紹介。ゴリも手応えを感じているようで、「僕がやった声を加工して、本当に岩男がしゃべっているようなリアルな声になっていました」と自身の声ながら、その完成度に驚きの声を上げ、期待をあおった。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ファンタスティック・フォー』は10月9日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開