「東京ごはん映画祭」10月開催！『深夜食堂』『あん』など食を味わい尽くすラインナップ！

　第6回東京ごはん映画祭が10月31日からシアター・イメージフォーラムを中心に開催されることが決まった。人気ドラマの劇場版『映画　深夜食堂』や、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品として公式上映された、樹木希林主演映画『あん』など、話題作を多数含むラインナップが発表された。

　毎年秋に開催される東京ごはん映画祭は、映画とごはんを愛する人々の心と胃袋を満たすことを目標に、「食でつながる人と人を描いた映画」「ごはんが印象的な映画」を上映する。本年度、シアター・イメージフォーラムで上映されるのは全15作品。ペルーの国民的ヒーローである料理人の素顔を描いたドキュメンタリー映画『料理人ガストン・アクリオ　美食を超えたおいしい革命』、聖地巡礼の最終地点であるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を舞台に、ある一日の食事を通して人々の人生を映し出す映画『朝食、昼食、そして夕食』、スウェーデンで実際に行われたという「独身男性の台所での行動パターン調査」を追った『キッチン・ストーリー』や、フランス大統領に仕えた女性シェフを活写する『大統領の料理人』。

　さらには、映画『アイアンマン』のジョン・ファヴロー監督が手掛けた、究極のサンドイッチを売る旅をする元一流レストランの料理人が主人公の映画『シェフ　三ツ星フードトラック始めました』や、おいしい粒あん作りが評判の元ハンセン病患者の老女の生きざまを描いた映画『あん』、繁華街の一角にある食堂を舞台に、小林薫ふんする店主と客たちの織り成す人間模様が展開する『映画　深夜食堂』といった食で人々がつながるさまを描いた多種多様な作品がそろっている。

　毎年、おいしい食事を味わいながら映画鑑賞のできる「ごはんつき上映会」が人気の本映画祭。本年度は、人気ビストロやカフェにて各店舗のオーナーやシェフの特徴をそれぞれに生かした「レストラン＆カフェ上映会」が、1日限定復活の大坊珈琲店も含め全8店舗で開かれる。

　また、世界有数の美食の街、スペイン・バスク地方で開催されるサンセバスチャン国際映画祭が昨年度よりオフィシャルパートナーとなっており、今月18日から26日まで開催される同映画祭のキュリナリー・シネマ部門（世界中から食にまつわる映画を選出する）で最優秀作品賞を受賞した作品が、第6回東京ごはん映画祭にてアジア最速プレミア上映されることが決まっている。（編集部・高橋典子）

第6回東京ごはん映画祭は10月31日～11月13日までシアター・イメージフォーラムにて、10月18日～11月14日まで都内レストラン各所で開催

【シアター・イメージフォーラム上映作品15本】
『赤い薔薇ソースの伝説』
『A Film About Coffee（ア・フィルム・アバウト・コーヒー）』
『あん』
『映画　深夜食堂』
『キッチン・ストーリー』
『くもりときどきミートボール』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『シェフ　三ツ星フードトラック始めました』
『大統領の料理人』
『朝食、昼食、そして夕食』
『麦秋』
『フライド・グリーン・トマト』
『料理人ガストン・アクリオ　美食を超えたおいしい革命』
『レナードの朝』
第63回サンセバスチャン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門の最優秀作品賞受賞作品

【レストラン＆カフェ上映作品9本】
『青いパパイヤの香り』
『A Film About Coffee（ア・フィルム・アバウト・コーヒー）』
『eatrip』
『シェフ! ～三ツ星レストランの舞台裏へようこそ～』
『ソウル・キッチン』
『ディナーラッシュ』
『南極料理人』
『ニュー・シネマ・パラダイス』
『マーサの幸せレシピ』