謎ジャンル、恐怖ドッキリ!通行人をカマで襲う「鬼婆」の恐怖
提供:PRANK・P
YouTubeに「鬼婆」がカマで通行人を襲う動画が存在する。普通の人ならば恐怖のあまり直視できないはずだが、怖いもの観たさで心拍数を上げながら凝視してしまう。この作品は、YouTubeの「PRANK PIRATES」チャンネルにある「DEVIL GRANDMA(鬼婆)」というタイトルで、日本のスタッフによって製作されている。ホラーとドッキリの要素を融合させた悪ふざけ動画は、恐ろしいピエロが人を襲う「Killer Clown」シリーズを筆頭に、アメリカで「SCARE PRANK」というジャンルで爆発的な波及をみせている。
■演技ではない「リアル」な悲鳴
動画に出現する鬼婆は、公園、トンネル、ゴミ捨て場、駐車場といった心霊番組を見た後に行きたくない場所にピンポイントで登場。なにも知らされていない通行人を驚かせ追いかけていく。赤ん坊の泣き声や死体といったオプションで通行人にドッキリを仕掛ける徹底的なゲリラお化け屋敷を展開する。ホラー映画とは違う人間の生のリアクションが恐怖をかき立てる。ターゲットの身になって一緒に怖がることもできるなど、お化け屋敷的ドッキリ感覚を楽しめる動画でもあるが、くれぐれも鬼婆の真似をしてターゲットに返り討ちに遭わないよう注意されたい。
■鬼婆の怖さ
かつての鬼婆のルーツは、神話や姥捨伝承の中に見ることができる。ほとんどが「山姥」と混同されていて特に明確な区別がないように思える。幽霊というよりも行商人や牛飼いといった人々が山の住民を妖怪と勘違いしたケースが多いようだ。動画の「鬼婆」は角が生えており、顔も不気味にも目ががらんどう、よせばいいのにカマを片手に、「何か」が入った麻袋を引きずって歩く。幽霊や妖怪としてはよくあるビジュアルかもしれないが、実際に人気のないトンネル、ゴミ捨て場といった場所に登場すると多くの人が戸惑うはず。「人かもしれない」「え、幽霊?」の間に入り込むスキマ産業的な恐怖が「鬼婆」の怖さの実態だ。実際に、人気のない路地で酔っ払いに遭遇しただけで驚いてしまうのだから。特にこの鬼婆、かなり高齢のように見えるがダンスパフォーマー並みの身のこなしで襲い掛かってくる。
■手軽に観られる恐怖動画として
世界規模で「Social experiment(ドッキリ)」映像が注目を集めており、特にこうした“恐怖ドッキリ”は「SCARE PRANK(恐怖の悪ふざけ)」という形で人気を集めている。YouTubeではすでに「Killer Clown」シリーズが人気を博しており、日本生まれの「鬼婆」は北米と韓国と台湾でFacebookを中心に人気が急上昇。「PRANK PIRATES」のページはわずかな期間で約1万「いいね!」を記録し、現在もその勢いは衰えていない。特にジャパニーズホラーは世界的な知名度とファンを有するので合点がいくというもの。陽気な外国人がバーで「Oni-Baba!!」といいながらフレンドリーに近づいてくる日もそう遠くないかもしれない。今後、「PRANK PIRATES」では様々な「SCARE PRANK(恐怖の悪ふざけ)」動画の配信が予定されるので要チェックだ。(編集部・那須本康)