おばあちゃんが孫をオーブンに閉じ込める…シャマラン監督狂気の新作
映画『シックス・センス』『サイン』などのM・ナイト・シャマラン監督が、『ハプニング』以来7年ぶりに自身のルーツであるスリラー映画に挑んだ映画『ヴィジット』の本編映像が公開された。おばあちゃんが孫をオーブンに閉じ込めるという、同作に潜む狂気の一端をのぞかせる映像に仕上がっている。
本作の主人公は、休暇を利用して母方の祖父母の家に向かった姉弟。料理上手な祖母に温かく迎え入れられた彼らは、祖母と「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」の「三つの約束」をすることになる。しかし夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚めた二人は、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。
公開された映像では、夕食後、夕暮れ時の家を撮影しに外へ出ていこうとする姉弟が、祖母から「オーブンを掃除して」とお願いごとをされる場面が映し出される。姉のベッカは、祖母に言われた通り、スポンジを片手に掃除を始めるものの、弟のタイラーはどこか不安げな表情。そして突然、祖母はまだベッカが中にいるのにもかかわらず、「これで終わるわ」とオーブンを閉じてしまう。祖母はなぜ、一歩間違えれば大変な事故が起きてしまう場所に、ベッカを閉じ込めてしまったのか。考えれば考えるほど恐ろしい想像が働いてしまう鳥肌もののシーンだ。
シャマラン監督と、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズをプロデュースしたジェイソン・ブラムが初めてタッグを組んだ本作は、現地時間11日に全米公開されるや、週末の3日間で2,542万7,560ドル(約30億5,130万7,200円、1ドル・120円計算)を記録。約500万ドル(約6億円)の製作費を初日1日で回収するというシャラマン監督作史上初の快挙を成し遂げている。(編集部・井本早紀)
映画『ヴィジット』は10月23日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開