『猫侍』恋猫にゃんこズ、実は不仲?
映画『猫侍 南の島へ行く』ヒット記念ティーチインイベントが、19日にシネマート新宿で開催された。北村一輝演じるこわもて浪人の斑目久太郎と旅する猫・玉之丞役のさくらと、玉之丞の恋人ならぬ恋猫関係のヤムヤム役のジャック、渡辺武監督、アニマルトレーナーが登壇し、さくらとジャックの相性について語った。
『猫侍』シリーズの劇場版第2弾となる本作では、土佐へ向かうはずだった久太郎と白猫・玉之丞の人気コンビが、なぜか南の島に漂流し珍道中を繰り広げるほか、玉之丞と黒猫・ヤムヤムの恋模様が展開する。登壇するなり、さくらとジャックはニャーニャーとトークを開始。動き回るジャックを抱きかかえた渡辺監督は、「変な体勢ですみません」と苦笑いしながらあいさつ。撮影中のさくらを振り返り、「さくらは物おじしない。興味を持ってじっとしている。さくらは動きのあるところ、駆け寄るところなどのアクションシーン全般を務めてくれた」とアグレッシブな演技を称賛。
肝心のさくらとジャックの相性については、「実はあまり仲良くならなかった。映画撮影の1か月でどうにか仲良くなっていったけど、今日久々に会って、これまでの仲がリセットされているようだ」と近くに寄るとお互いに威嚇し合うさくらとジャックをなだめながら解説。「ファーストコンタクトのお互いに『誰だお前?』と興味を示し合っている直後を使って、あまり一緒には撮影していない。撮影中一番の懸念が猫同士の相性だった」という。
また玉之丞の食事シーンについて、「普段食べ慣れていないものなので、すごく慎重だった。でも、彼女の好物をトッピングして食べている風に撮影した。鯛を与えるシーンだけは、もう一匹の玉之丞役のあなごが食べた」と秘話を披露。最後に監督は「4週目なのにこんなに来ていただいて感謝しています。前作のように話題にしていただければと思います。2回目の人はまた家族や友人を連れて見に来てほしい」と呼び掛けていた。(取材・文・波江智)
映画『猫侍 南の島へ行く』は全国公開中