藤原竜也、秘境に挑む新作のロケ地は意外に近い?ネタばらしに監督大慌て
伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を探し求めて秘境に挑むテレビクルーたちの奮闘を描いたアドベンチャー映画『探検隊の栄光』の完成披露試写会が24日、都内で行われ、主演の藤原竜也、小澤征悦、田中要次、川村陽介、岡安章介(ななめ45°)、佐野ひなこ、メガホンを取った山本透監督が登壇。とにかくハードだったという撮影の裏話をにこやかに語った。
同作で藤原が演じたのは、発展途上国であるベラン共和国で、UMAを探し求めるフェイクドキュメンタリー番組に出演することになった落ち目の俳優・杉崎。檀上で藤原は、観客に向け、「いよいよですよ。楽しく笑って観てほしいです。いい意味でくだらない映画を撮りました」と自信の笑みを浮かべる。
本作で藤原は、上半身裸でジャイアントアリゲーターと死闘を展開するといったハードな撮影に加え、これまでのイメージを覆すような演技で新境地に挑戦。しかしステージ上では、ベナン共和国が舞台という本作の撮影が、実は富士山の麓や千葉近郊の誰も行かないような洞窟の中で行われたことを明かし、のっけから山本監督も大慌て。
撮影についても「穏やかな良い映画に参加できると思っていたら、クランクインから崖の上。結構楽しいのかなって思っていたけど、大変でした。寒いし……」とそのハードさにチクリ。また、共演者のユースケ・サンタマリアらが、現場で愚痴っていたことも暴露し、「僕は大丈夫でしたけど、他の人が帰らないようにフォローしていましたよ」と語り、会場の笑いを誘う。
小澤いわく、撮影が進むにつれユースケは、「何で(撮影に)行かなきゃ行けないんだよ。俺には全くわからない」とロケ前にふてくされていたといい、「(その日の)撮影が終わると、『もう、明日は来ないからな!』ってその連続」としみじみ。佐野も「本音をいうと本当に大変でした。(舞台が)南国なのになぜか(寒くて)白い息が出るんです……」と大きなため息。横で申し訳なさそうに聞いていた山本監督が「最後まで皆さん、ありがとうございました」とキャスト陣に頭を下げると、会場は爆笑に包まれた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『探検隊の栄光』は10月16日より全国公開