『ロード・オブ・ザ・リング』イライジャ・ウッドが小学生ゾンビを退治する痛快コメディー!
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッドが、新作『クーティーズ(原題) / Cooties』について、共同脚本家リー・ワネルと共に語った。
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本作は、小学校の食堂でウイルスの含まれたチキンナゲットを食べた児童が突如ゾンビ化していく中で、クリント(イライジャ)ら教師陣が協力し合ってゾンビを退治しながら、学校脱出を図るというホラーコメディー映画。ジョナサン・ミロットとケリー・マーニオンがメガホンを取った。その他のキャストには、同僚の教師役でアリソン・ピルやレイン・ウィルソンなども参加している。
製作経緯は「1980年代には、さまざまな“物”が人を襲う映画があって、その中にはエレベーターが人を襲う映画『悪魔の密室』などもあったため、その頃に“クーティーズ(シラミの意)”を題材にした映画を誰も描かなかったのは奇跡だと思ったんだ。ある日、イライジャと僕の共通の友人が、ウイルスに感染して殺人鬼と化した子供たちを“クーティーズ”と呼ぶアイデアを持ち込んできた。これまで多くのアイデアが僕のもとに持ち込まれ、それほど興味を持たなかったけれど、この企画はすぐに脚本を書きたいと思ったんだ」とワネルが説明した。
ゾンビ化していく子供たちとの共演について、ワネルは「脚本だけでなく出演もした僕は、たくさんの生徒の居る前で演じるシーンがあった。実は撮影初日だったため少しナーバスになっていたんだ。そのシーンの2テイク目を撮影したときに、手前に居た生徒に『こっちのシーンの演技の方が良かった』と言われたよ(笑)。そんな子供たちが子役だから、僕ら大人の俳優たちも演じやすく楽しめたし、子供たちも殺人鬼やゾンビ化することをすごく喜んでいた」と振り返った。
出演経緯についてイライジャは「正直言うと、僕は出演する気はなかった。僕は今作には自身の制作会社スペクタービジョンを通してプロデューサーとして関わるつもりでいて、自分の俳優業と制作会社の仕事を切り離したいと思っていた。けれども、最終的には(製作陣に)説得されて参加することになったが、結果的には出演して良かったし、それほど僕を説得するのは難しくなかったと思う。なぜなら脚本が良かったからだ」と作品の出来栄えに満足げに答えた。
映画は、ゾンビ映画だが子供が襲う設定であるため、笑いどころ満載の痛快ゾンビ映画に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)