テリー・ギリアム監督のドン・キホーテ映画、また撮影延期…主演がすい臓がんに
『12モンキーズ』『ゼロの未来』のテリー・ギリアム監督が長年温めてきた映画『ザ・マン・フー・キルド・ドン・キホーテ(原題) / The Man Who Killed Don Quixote』の撮影が、主演予定のジョン・ハートのすい臓がんの治療のために延期されると The Times などが報じた。
2000年に撮影が開始された本作だが、ドン・キホーテを演じていたフランス人俳優ジャン・ロシュフォールが病気で降板し、大雨でセットが被害を受けたため製作を中止していた。その後、紆余(うよ)曲折を経て今夏にAmazonが製作することが決定し、映画『名もなき塀の中の王』のジャック・オコンネルと『エレファント・マン』のジョンの共演で製作が進められていた。
ところが、75歳のジョンがすい臓がんと診断され現在治療をしているため、経過を見てから正式に出演することを決めるようで、当初予定していた2016年初期の撮影を少し延期することになったようだ。撮影延期によって今注目の若手俳優ジャックが他作品とのスケジュールの都合上で降板する可能性もあるため、動向が気になるところだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)