『トイ・ストーリー』ジェシーの持ち主=アンディ母親説は「少し違う」
ファンの間でささやかれている、『トイ・ストーリー』シリーズに登場するカウガールの人形ジェシーの元の持ち主はアンディの母親だったという説について、製作スタジオであるピクサー側の見解は「少し違う」という。ピクサー映画『インサイド・ヘッド』などで監督を務め、『トイ・ストーリー』の原案を担当したピート・ドクターが、Entertainment Tonight のインタビューで明かしている。
ジェシーは映画『トイ・ストーリー2』で初登場。もともとエミリーという少女の人形だったジェシーは、成長したエミリーから捨てられてしまったという過去を持つ。その後同じシリーズ商品のウッディと出会い、彼と共に少年アンディのおもちゃになった。ファンの間では、アンディの母親がアンディに与えたカウボーイハットがジェシーの帽子のデザインにとても似ていたことや、エミリーのシーンがアンディの世代よりも一昔前の、彼らの親世代の子供時代のような描写であったことから、エミリー=アンディの母親説が流れていた。
ドクター監督はこのうわさについて、聞いたことがあると認めると、「監督だったジョン・ラセターと何時間もかけてバックストーリーを話し合ったよ。そのうわさは、僕らが考えた(ジェシーの)背景とは少し違っているね」と語ったという。どの部分が異なるのか、ジェシーの背景については明かされなかったものの、ドクター監督は「面白いことに、今僕らが作っている『トイ・ストーリー4(原題) / Toy Story 4』は20年も前に作った最初の『トイ・ストーリー』の設定をいまだに使用している」と述べ、今後新作で過去作のキャラクターのバックボーンが出てくる可能性を示した。
シリーズ最新作となる映画『トイ・ストーリー4(原題)』は、2017年の公開予定で現在製作中。第1作、第2作で監督を務めた、ジョン・ラセターが監督に復帰し、ウッディとボー・ピープのラブストーリーになることが発表されている。(編集部・井本早紀)