ダニエル・クレイグ、007再演を考えるくらいなら「手首を切った方がマシ」
人気シリーズ最新作『007 スペクター』の公開を控えるダニエル・クレイグが、次作でジェームズ・ボンドを再び演じることを考えるくらいなら「手首を切った方がマシ」と Time Out London のインタビューでぶちまけた。
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6代目ボンドのダニエルは第21作『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)からシリーズに参加。第24作『007 スペクター』に続く第25作まで出演契約を結んでいるとあって「ボンド映画をもう1本撮っているところを想像できますか?」と質問されると、「今? そんなことをするくらいならこのグラスを割って手首を切った方がいい」とばっさり。「いや、今は全く想像できない。それでいいんだよ。今終わったところだ。俺がやりたいのは違う作品に移ることだけだ」と早く『007』シリーズから離れたいと明かした。
ダニエルのボンドはハマリ役なだけにファンには少々ショックな言葉だが、これは6か月かけて体を鍛え上げ、8か月の撮影を終えてプロモーション活動をしているクタクタの「今」だからこその答えともいえる。ダニエルは「少なくとも1~2年はそのことについては考えたくないよ。シリーズが次にどこへ向かうのか見当もつかない。はぐらかしているんじゃなくて、誰がそんなこと知るかっていうんだ。今の時点では誰とも何の話し合いもしていない」と続けている。
ダニエルは『007 スカイフォール』(2012)の公開前にも Rolling Stone 誌に「このシリーズに参加したときからずっとボンド役を辞めたいと思っていた」と告白しており、今回のインタビューでも「もし俺がボンド映画をもう1本やるなら、それは単に金のためにだ」と辛らつにコメントしている。それだけ映画界のアイコンで、多くの人々に望まれるボンドを演じるのは精神的にも肉体的にもキツイということなのだろう。最新作『007 スペクター』は12月4日より日本公開される。(編集部・市川遥)