クリスチャン・スレイターが明かすテレビシリーズ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」とは?
クリスチャン・スレイターが、ニューヨーク・コミコンで、テレビシリーズ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」の第2シーズンについて、俳優ラミ・マレックと共に語った。
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本作の主人公エリオット(ラミ)は、社交不安障害のため人とうまく関われず、脳内で想像上の友達に話しかけたり、ハッキングすることでしか人との接点を持てないハッカー。彼はある日謎めいた男Mr.Robot(クリスチャン)と出会い、謎のハッカーチーム「f・ソサエティ」に誘い込まれ、大手企業E・コープを取り壊していくというドラマ。映画『COMET/コメット』のサム・エスメイルが企画/製作総指揮を務め、アメリカのケーブル局USAネットワークで放送している。
クリスチャンは第1シーズンについて「クリエイターのサムは、今作では98%くらい現場に居て、全てのシーンにおいて注意を払いながら何事も決めていた。もちろん、僕は俳優としてシーンによっては(リアクションで)本能的に演じることもあったが、本能的に演じると、(観客に必要以上の情報を)伝え過ぎてしまうことがあるため、あえて秘密を持った男としてMr.Robotを演じ切れたのは逆に楽しかったし、何かを支配している設定も良かった」と振り返った。
第1シーズンでは、Mr.Robotはたびたびエリオットを救ってきたが、Mr.Robotの存在は、やがてエリオットの精神的崩壊を招く可能性もあるのか。「現時点では、それがどちらに転がるかはわかり難いね。クリエイターのサムも、いつかこの問題に直面しなければいけないことに気づいている。エリオットの精神面に関しては非常にデリケートに扱いながら正直、リアルに描いている。だがエリオットが苦悩し、混乱する旅路が控えていることは間違いないね」とクリスチャンが第2シーズンの展開を明かした。
エリオットというキャラクターについてラミは「孤独でオタクな男だが、4人の魅力的な女性に囲まれていたり、彼の想像上ではクールな人物も登場したり、頭からパーカーのフードをかぶりながらニューヨークの街を歩いたりもしている。彼は非常に個性的な男だが、自分を良く理解している。そのため、単に母親の自宅の地下で暮らす完璧にクローゼットに閉じこもっている男ではない。彼には普通の人のように振る舞いたい願望や何か社会を変えたい願望もある」と説明した。
日本ではアマゾンのプライム・ビデオにて今年の9月24日から配信中。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)