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移民の苦悩を描いたポルトガル人監督、友に捧げる大賞!山形国際ドキュメンタリー映画祭

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大賞を受賞したペドロ・コスタ監督
大賞を受賞したペドロ・コスタ監督

 山形県山形市内で開催されていた「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」の授賞式が14日に行われ、ポルトガルのペドロ・コスタ監督の『ホース・マネー』がインターナショナル・コンペティション部門で大賞のロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞した。コスタ監督は壇上で「この喜びをシャンタル・アケルマンと分かち合いたい」と胸中を明かし、映画『囚われの女』で知られ、今月5日に65歳で死去した友人のアケルマン監督に賞を捧げた。

 コスタ監督は『ヴァンダの部屋』で、2001年の同映画祭で2等にあたる山形市長賞(最優秀賞)を受賞しているが、大賞は今回が初めての受賞となる。『ホース・マネー』は、2006年のカンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされた『コロッサル・ユース』の続編ともいえる作品。スラム街に住むアフリカ系移民のヴェントゥーラに再びカメラを向け、彼の苦しみの記憶を描き出す。(取材・文:中山治美)

受賞作品は以下の通り。 

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【インターナショナル・コンペティション】
・ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)
『ホース・マネー』(ペドロ・コスタ監督/ポルトガル)

・山形市長賞(最優秀賞)
真珠のボタン』(パトリシオ・グスマン監督/フランス、チリ、スペイン)

・優秀賞
『銀の水-シリア・セルフポートレート』
(オサーマ・モハンメド、ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン監督/シリア、フランス)

『祖国-イラク零年』(アッバース・ファーディル監督/イラク、フランス)

・特別賞
『女たち、彼女たち』(フリア・ペッシェ監督/アルゼンチン)

【アジア千波万波部門】
・小川紳介賞
『たむろする男たち』(マーヤ・アブドゥル=マラク監督/フランス・レバノン)

・奨励賞
『ラダック それぞれの物語』(奥間勝也監督/インド、日本)

『蛇の皮』(ダニエル・フイ監督/シンガポール、ポルトガル)

・特別賞
『私はまだデリーを見ていない』(フマイラ・ビルキス監督/バングラデシュ、インド)

『鉱(あらがね)』(小田香監督/ボスニア・ヘルツェゴビア、日本)

『ミーナーについてのお話』(カウェー・マザーヘリー監督/イラン)

『きらめく拍手の音』(イギル・ボラ監督/韓国)

【市民賞】
『祖国-イラク零年』(アッバース・ファーディル監督/イラク、フランス)

【日本映画監督協会賞】
『私の非情な家』(アオリ監督/韓国)

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