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佐藤健、『るろ剣』の大きさを振り返る 海外進出も視野に

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釜山国際映画祭で『るろうに剣心』との出会いの大きさを振り返る佐藤健
釜山国際映画祭で『るろうに剣心』との出会いの大きさを振り返る佐藤健 - Photo:Megumi Shibata

 今月1日から10日間にわたって開催された第20回釜山国際映画祭(BIFF)の新企画「キャスティング・ボード」に、日本代表として長澤まさみと共に登壇した佐藤健が、俳優そして26歳の青年として、等身大の思いを語った。

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 BIFFへの参加は『るろうに剣心』以来3年ぶり2度目となる佐藤は、「メンバーに選ばれて光栄ですし、自分が関わる作品に対しての責任感も増していくと思います。でも、もし(長澤)まさみちゃんがいなかったら、孤独でどうしていたんだろう」と苦笑い。「今回はちょっと特殊で、何だかフワフワしています。レッドカーペットを歩いてファンの方と交流し、世界中から映画関係者が集まっていますから、夜は監督やスタッフとお酒を飲むのが、映画祭の最高の楽しみ方かもしれないですね」と打ち明けた。

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 イベントの席で、台湾のマーク・チャオや韓国のキム・ウビンから「共演したい」と指名されるも、「やっぱり日本のマンガはすごい人気だなと感じます。特に男はアクション満載の『るろうに剣心』みたいな映画が好きなんですね。『るろうに剣心』に出演できたことがいかに意義深いか、自分にとって大きかったのかを改めて感じました」と、冷静に分析。さらに「アクション映画ならば、セリフがなくても楽しめる。だから世界へ出ていく足がかりとして、一つの武器になるとは思います」と続け、静かに世界を見据えた。

 自らの武器を増やすべく、日々英語も勉強しているという。「海外の映画祭でアジアの俳優さんも、英語でスピーチするのが当たり前になっていますよね。仕事のためだけじゃなくて、外国人の友だちと英語でコミュニケーションできないのは、すごく悔しい。10年後、20年後に“英語ができたら”なんて思うくらいなら、“今やろうぜ”って」

 挑戦したい映画のジャンルにファンタジーを挙げ、ティム・バートンクリストファー・ノーラン監督とのコラボレートを夢みる佐藤。とはいえ、「まずはいつもどおりに日本の映画をつくって、それを海外の観客にもっと観てもらえたらステキだなと思います」と話し、海外進出への気負いを感じさせない。最後に「俳優として以前に、やっぱり人として男として、いろんな知識をもっていたいですね。単純にエンターテインメントが好きだから小説もマンガも読みたい、絵画などのアートに触れていたい。人として友だちを大切にしたいし、男として遊びも大事にしたいと思います」と笑顔で明かした。(取材・文:柴田メグミ)

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