蒼井優、30歳の節目に単独主演!山内マリコ「アズミ・ハルコは行方不明」が映画化!
女優の蒼井優(30)が、美人作家としても知られる山内マリコの同名小説を映画化する『アズミ・ハルコは行方不明』で単独主演を務めることが明らかになった。メガホンを取るのは、『アフロ田中』などの松居大悟監督。今年30歳を迎える松居監督とのタッグについて蒼井は「30歳という伏目を迎えるこの年に、初めての同い年の映画監督、松居大悟さんに出会い、彼の頭の中にあるもの、やりたいと思っていることを信じる仲間たちと全力を尽くして撮影期間を駆け抜けました」と語っている。
物語の舞台は、無差別的に男を襲う女子高生軍団が出没する地方都市。ある時から、その街で行方不明となった独身OL・安曇春子(28)の捜索願いポスターをパロった落書きが不気味に拡散していくことに。一見無関係なふたつの「いたずら」を軸に、春子が消えるまでと、消えた後の二つの時間を交錯させながら、アラサー・ハタチ・女子高生の三世代にわたる現代女子の生きざまを描き出す。
撮影は今月2日にクランクアップ。蒼井は「スタッフ・キャスト、ひとりひとりが作品と向き合って、それぞれの思いを込めて作ったこの映画は、観て下さる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方をうみだすような、どの角度からも観られても大丈夫な、強いものになっているはずです」と自身たっぷりにコメントしている。
また、原作者の山内はもともと蒼井の大ファンだったといい、「自分の作品が映画になる喜びにも増して、蒼井優の主演作を観られるのが本当に嬉しいです」と歓喜。小説について「20代の終わりごろに強く感じた、停滞感や苛立ち、言い様のないさみしさを、一人の女の子に託して物語にしました」といい、その春子を蒼井が演じることに「『完璧すぎる!』と震えました」と期待を掛ける。
さらに、その山内作品の大ファンという松居監督も、「こうして発表コメントを書いていることが幸せです」と大喜び。蒼井のほか、本作のプロデューサーも同じ年だと明かすと、「アラサーのハルコを行方不明になんかさせません。最高に最高で自由な作品にします。編集がんばります!」と意気込んでいる。(編集部・入倉功一)
映画『アズミ・ハルコは行方不明』は2016年公開