伊藤淳史、本物のお坊さんと勘違いされ合掌される
俳優の伊藤淳史が24日、都内で行われた映画『ボクは坊さん。』初日舞台あいさつに登壇、本作でお坊さん役に挑んだ伊藤は、撮影の待ち時間にお遍路さんから本物のお坊さんと勘違いされ、合掌されたエピソードを明かした。この日は、共演の山本美月とイッセー尾形、主題歌担当の吉田山田、監督の真壁幸紀、原作者の白川密成も出席した。
本作は、お坊さんの日常を描いたエンタテインメント。お寺を舞台にしていることから、撮影は原作者である白川が住職を務める、愛媛県今治市にある栄福寺で行われたという。
伊藤は、「お遍路さんが手を合わせていかれて、最初は『僕は住職じゃないんです。ごめんなさい』という意味の合掌を返していたんですけど、撮影が進むに連れて、気がついたら『ありがとうございました。ごくろうさまでした』という気持ちになっていった」とにっこり。
白川からも「何の違和感もない」と言われるほど、お坊さん姿が様になっていたようで、伊藤は「イッセーさんと久しぶりに(撮影現場で)お会いした時に、ただ立っているだけの(伊藤の)背中を見て『ずいぶんお坊さんらしくなりましたね』って言われて、すごくうれしかったです」と振り返った。
また、伊藤と山本は幼なじみの設定だったが、伊藤はそのことに不安を抱いていたと吐露。「(山本は)まだ24歳で僕は31歳。7歳も離れていて、幼なじみっていうのは今回、一番乗り越えられるかどうかわからなかった高い壁」と伊藤は苦笑いで明かした。しかし、伊藤は「それを何の問題もない感じで、(山本が)同級生という感じでしゃべりかけてくれて、初日から仲良くなったので幼なじみの空気感が出た」と話し、山本に感謝している様子だった。(取材・文:嶋田真己)
映画『ボクは坊さん。』は全国公開中