吉永小百合、SAMURAI賞の山田洋次監督を祝福!「一生、山田学校の生徒」
第28回東京国際映画祭
第28回東京国際映画祭の特別イベント「歌舞伎座スペシャルナイト」が26日、東京・歌舞伎座で開催され、片岡愛之助の歌舞伎舞踊「雨の五郎」のお披露目に続き、「SAMURAI賞」授賞式が行われた。受賞者には、『男はつらいよ』シリーズや『小さいおうち』『母べえ』などの名匠・山田洋次監督が選ばれ、女優の吉永小百合がサプライズで登場。「山田監督は、わたしにとって『山田学校』の校長先生であり、人生の師。一生、生徒でいたい」と心のこもった言葉を贈り、会場から万雷の拍手が沸き起こった。
「SAMURAI賞」は、比類なき感性で常に時代を切り開き続けている人物の実績をたたえる賞として昨年新設。今回は山田監督と共に、『男たちの挽歌』シリーズや『フェイス/オフ』などで知られるジョン・ウー監督も賞を受け、ウー監督を慕う『るろうに剣心』などの大友啓史監督がプレゼンターとしてお祝いに駆け付けた。
山田監督は、最新作『母と暮せば』(12月12日公開)が公開間近。本作で主演を務め、監督とは5回目のタッグとなった吉永は、「監督とお仕事をさせていただくと、楽しいお話がいつまでも心に残っていて。今の社会に対してとか、戦後70年に対してなど、監督が持っていらっしゃる『価値観』に一生ついていきたいという思いがあります」と思いを告白。
これに対して山田監督は、「吉永さんという人は、一緒にいると大事なことをちゃんと言わなければいけない、うそをつけない、真実を語らなければいけない、という気持ちにさせてくれる」と返答。「だからついつい、一生懸命、良いことを言っちゃうんです」と照れながらも、うれしそうに語った。(取材:坂田正樹)
第28回東京国際映画祭は10月31日まで開催