アンドリュー・ガーフィールドが家族のため魂を売る 格差社会を描いたサスペンス日本公開
アメリカの貧困と格差を題材にしたアンドリュー・ガーフィールド主演作『ドリーム・ホーム 99%を操る男たち』(原題:99 Homes)が2016年1月30日より全国公開されることが明らかになった。
リーマン・ショック以後、住宅ローンの返済と差し押さえに苦しむ人々が後を絶たないアメリカ。本作は、ノーベル賞を受賞した経済学者ジョセフ・E・スティグリッツの「世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である」という説を基に金、欲望、モラルの間で翻弄(ほんろう)される男たちを描いたサスペンス。突然、家族と共に住む家を強制退去させられる無職のシングルファーザーが家族のために悪事に手を染めてしまうさまを描く。
家族を守るために道を踏み外していく男デニス・ナッシュを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでスターへと飛躍を遂げたガーフィールド。冷酷な不動産ブローカーのリック・カーバー役には『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』でアカデミー賞にノミネートされたマイケル・シャノンを迎えた。ナッシュは家を奪ったリックに金で釣られ、自分と同じ境遇の人々を破綻させ大金を稼いでいくのだが……。
メガホンを取ったのは ザック・エフロン出演『チェイス・ザ・ドリーム』のラミン・バーラニ監督、脚本は西島秀俊主演映画『CUT』のアミール・ナデリが担当。そのほか『わたしに会うまでの1600キロ』のローラ・ダーンが出演している。(編集部・那須本康)