J・K・ローリング、「ハリポタ」以来となる児童文学を執筆中
映画化もされた「ハリー・ポッター」シリーズで知られる作家のJ・K・ローリングが、同シリーズ以来となる児童文学を執筆しているとBBCのラジオ番組「The Radio 2 Book Club」で語った。
ローリングは「ハリー・ポッター」シリーズ終了後の2012年、自身初となる大人向け小説「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席」を発表。近年は「ロバート・ガルブレイス」というペンネームを使い、私立探偵コーモラン・ストライクを主人公にしたミステリー小説を3作執筆している。
そのコーモラン・ストライクシリーズ3作目「Career of Evil」のプロモーションのため同ラジオに出演したローリングは、今後「J・K・ローリング」名義で小説を書く予定があるのかと問われると「もちろん」と即答。「今は(『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ映画)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の脚本も書いていてすごく忙しいから、いつになるか明確に言うことはできないけど」としながらも、たくさんの小説のアイデアがあると明かした。
その中には子供向けの本のアイデアもあるといい、「実はその児童小説の一部はすでに執筆済みで、とても気に入っているの。絶対に完成させるから、新しい児童小説を発表することになるでしょうね」と明言。「ハリー・ポッター」シリーズに続く児童文学が数年のうちに登場することになりそうだ。
ローリングは3部作で製作予定の映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で脚本家デビューを果たすほか、「ハリー・ポッター」シリーズの続編となる舞台「Harry Potter and the Cursed Child」の脚本も執筆している。同ラジオで児童文学だけでなく大人向けの小説のアイデアもあると語ったローリングは「そうした全てを小説にする前に死んでしまうんじゃないかと心配になるときがある。これがわたしの中年の危機ね」とこぼしていた。(編集部・市川遥)