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本田翼が佐藤浩市から得た優しさと刺激とは?

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イクラが食べたくなるかも。
イクラが食べたくなるかも。 - 写真:杉映貴子

 直木賞作家・桜木紫乃の小説が原作の映画『起終点駅 ターミナル』で、佐藤浩市と共演した本田翼が、佐藤の圧倒的な演技力と優しさについて語った。

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 本田が演じたのは、北海道・釧路の町である事件の被告となるヒロイン・敦子。彼女についた国選弁護人が、佐藤演じる罪を背負ったまま生きてきた弁護士・鷲田完治だ。孤独な男女が出会い、影響を与え合って新しい一歩を踏み出す姿を描く繊細な物語は、本田にとっては難しい内容で、何度も台本を読み返したという。家族に見放された辛い生い立ちの女性を演じるのは初めてだったが、とことんスタッフと話し合ったことと釧路での長期ロケ、そして佐藤の優しさで、ゆっくりと役を掴んでいったのだそうだ。

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 若い世代との共演が多い本田は、当初大ベテランとの芝居に緊張したようだが、「撮影中、佐藤さんは役の話はあまりしなくて、『昨日何食べた?』みたいなささいなことや、プライベートのお話とかで笑わせてくださいました。きっと、わたしの緊張をほぐそうとしてくださっていたのだと思います」とその気遣いに心を打たれた様子。「優しさが見えるところがすごく多くて、うれしかったです」と安心して撮影に臨めたことを明かした。

 芝居の面での影響も大きかった。「佐藤さんと完治さんでは、表情も空気感も全然違うんです。しぐさや雰囲気だけで何かを語るお芝居はすごかったです。わたし、完治さんがイクラを食べているだけのシーンで号泣しました。どうしたらこんなすごいお芝居ができるのだろうと感動しました」と共演したことで得た刺激を熱く語った。

 「自分の芝居はまだまだ全然って思いますけど、それでもここまでやれたのは、佐藤さんとスタッフの皆さんが引き出してくださったからだと思います」と自身も初めて体験したのであろう芝居の醍醐味(だいごみ)を語った本田。ベテラン俳優の優しさと実力を目の当たりにしたことで、本田は確実な進化を遂げ、大きく羽ばたこうとしている。(取材・文:早川あゆみ)

映画『起終点駅 ターミナル』は11月7日より全国公開

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