綾瀬はるか×三浦春馬が初共演!「わたしを離さないで」が世界初ドラマ化
日系英国人作家カズオ・イシグロによる衝撃作「わたしを離さないで」が、綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみを主演に迎えて、2016年1月期のTBS系金曜ドラマとして放送されることが明らかになった。綾瀬と三浦は本作で初共演を果たし、さらには同作家の作品がドラマ化されるのは世界で初めてのこととなる。
2005年に発表された同原作の舞台はイギリスだが、本ドラマでは日本に置き換え、世界から隔離された施設・陽光学苑で“良質な”教育を与えられ育てられてきた恭子、友彦、美和に知らされた本当の運命を追う。突然、生まれながらにある使命を与えられた“特別な子供”であると教えられた三人が、絆を求め、人を愛することで生きる希望を得ようと模索する姿を描く。
TBSの連続ドラマで初の単独主演になる綾瀬が演じるのは人望も厚く、優しく素直な少女だったが、大人になり、疲れとあきらめに満ちている保科恭子。綾瀬は、「私が演じる恭子はシリアスな役どころで、私自身とても楽しみにしています」と意気込みを語る。一方、恭子と共に不器用に希望を追い求めるまっすぐな青年、土井友彦役に抜てきされた三浦も、「原作を読み終えたとき、“生きることは常に欲求だ”と伝えられた気がしました。そしてその欲求は生々しく、とても美しいことだと僕は感じました」とその世界観に圧倒されたことを明かす。そして、恭子や友彦と陽光学苑で過ごし、彼らを翻弄する酒井美和役を務める水川も「綺麗事ではなく命の尊さや、未来のために今日を生きる意味、大切なテーマが詰まった、しっかりとみなさんの心に届くドラマにしたいと思います」とコメントした。
原作者のイシグロは、日本で連続ドラマ化されることについて、「この物語が私の生まれた国で、新しくより広い範囲の視聴者に楽しんでいただけるということで深い満足感を覚えます」と明かし、日本に生まれイギリスで育った自身のバックグラウンドになぞらえ、「この物語が妙にゆがんだ日本的な背景を持って演じられることとなったことに私がどれだけ夢中になり興奮しているかがお分かりいただけるかと思います」と熱い期待を寄せた。
なお、同原作はキャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイといった若手実力派スター3人の豪華共演によって海外で映画化されているほか、2014年には蜷川幸雄演出、多部未華子主演により舞台化されている。(編集部・石神恵美子)