ジョージ・ルーカス、『スター・ウォーズ』の監督をやめたのは「批判ばかりされるから」
『スター・ウォーズ』シリーズを生み出したジョージ・ルーカスが、同シリーズを監督することをやめた理由を Vanity Fair に語った。ルーカスは2012年に自身の映画製作会社ルーカスフィルムをディズニーに売却。ディズニーの下で製作されている新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日18時30分より全国一斉公開)では『スター・トレック』シリーズなどのJ・J・エイブラムスがメガホンを取り、ルーカスは同作とは距離を置いている。
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ルーカスは『スター・ウォーズ』シリーズの監督をするのをやめた理由について、「映画を作れば批判ばかりされるし、(映画のクリエイティブ面について)わたしが決める前に、周囲の人たちがどうすべきなのか決めようとする。これはあまり面白くないよ。何かを試してみることもできない。何もできないんだ。決められたやり方でやらなくてはいけない。こんなのは気に入らない」と説明。「わたしは実験的な映画でキャリアをスタートさせた。だからそうした映画に戻りたい。でももちろん、そんなのは誰も観たくないんだろうけどね」。
インタビュアーに「わたしはあなたの最初の映画が好きですよ」と言われても首を振り、「そんな人は他にはいない」と真顔で答えて笑ったルーカス。「どの『スター・ウォーズ』のキャラクターになりたいか?」との質問には、「わからないな。出てくるキャラクターはみんな好きだから。ジャー・ジャー・ビンクス」と『スター・ウォーズ』ファンに毛嫌いされている新3部作(エピソード1~3)のキャラクターの名を口にしていた。
『スター・ウォーズ』シリーズは旧3部作(エピソード4~6)で熱狂的な信者を獲得しただけに、後に発表された「特別篇」、そして新3部作に反発したファンも少なくない。ルーカスといえどもそうした批判、そしてシリーズが大きくなればなるほど製作における自由がなくなっていくことにはこたえていたようだ。(編集部・市川遥)