「特命戦隊ゴーバスターズ」馬場良馬、鈴木勝大は心から尊敬した相手
「スーパー戦隊」「仮面ライダー」シリーズ出身者によるプロジェクト「TOEI HERO NEXT」から新たに「TOEI HERO NEXT ステージ」が誕生。その第1弾となる舞台「俺たち賞金稼ぎ団」に出演する馬場良馬が、出演した特撮シリーズへの思いや撮影秘話を明かした。
馬場は、「特命戦隊ゴーバスターズ」(2012)でブルーバスター(岩崎リュウジ)を演じた。「ヒーローになりたい」という思いが役者を目指すきっかけだったことから、同作への思い入れは強い。放送終了後も応援してくれているファンの存在や、今回の舞台出演につながったことで「時間が経つほどに『やれてよかった』と身に染みて感じます」と感慨深げに語った。
馬場が演じたリュウジは、優しく頼りになるお兄さん。実際にメインキャストの中で最年長だったが、気負うことはなかったという。レッドを演じた八つ年下の鈴木勝大を「年下の役者として初めて心から尊敬した相手」と表現。「主役として誰よりも努力する勝大をすぐ隣で見ていたから、必然的に自分のポジションを見つけられたんです。彼ができない部分をフォローするのが僕の立ち位置でした」と振り返り、「あいつはすごい」と主演の鈴木を立てる謙虚な姿勢を貫いた。
また、馬場は現在放送中の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」30話(9月20日放送)にもゲスト出演した。アクション監督の「馬場、動けるだろ」の一言でその場でアクションシーンが追加されるなど、スタッフからの信頼は厚い。馬場は敵に操られる役どころだったが、撮影中プロデューサーが「若くてかっこいい役者はいくらでもいるが、その中で悪役を演じきれる役者は限られている」とこぼすのを聞き、その上で自分に声がかかったことは自信になり、さらに上を目指していく意志を改めて固めたことも明かした。
役者として活動する原動力については、「ただうまくなりたいってだけ」とシンプルに答えた後、「僕は不器用で、やってもやってもまだまだ下手くそ。でも、そんながむしゃらな姿でも心が動いたと言ってくれる方がいることが嬉しいし、そうした環境の中で向上心を持ってやれることが幸せ。うまくなりたいという思いと、そこにお客さんがいてくださること。それが全てです」と吐露し、最後に照れ笑いを浮かべた。続けて今後の目標を問うと、「仮面ライダーにもなりたい!」と高らかに宣言。取材中、真剣な話をした後に必ずおどけて笑いを誘う様子からは照れ屋な一面もうかがえた。(編集部・小山美咲)
舞台「俺たち賞金稼ぎ団」は12月4日~9日まで東京・THEATRE1010にて上演