英誌が選ぶ2015年のベスト映画20!妻夫木聡出演作がトップ!
英国映画協会(BFI)が発行している Sight & Sound 誌から「2015年のベスト映画20」が発表され、第1位に妻夫木聡が出演している、名匠ホウ・シャオシェン監督によるアクション時代劇『黒衣の刺客』が選出された。
同ランキングは、世界の映画批評家168人の投票によって決められたもの。1位に輝いた『黒衣の刺客』は、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の監督賞受賞作で、唐代の中国を舞台に、暗殺者として育て上げられた女刺客の悲しい宿命を描いている。女刺客を『トランスポーター』などで国際的に活躍するスー・チーが熱演した。
第2位には、同じく第68回カンヌ国際映画祭でルーニー・マーラに女優賞をもたらした『キャロル』(日本公開2016年2月11日)。同性ながらも強く惹(ひ)かれ合う女性たちの運命を追いかける。ルーニーの相手役を務めたのは、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット。『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズがメガホンを取った。
そして、伝説のアクションシリーズ30年ぶりの最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が第3位を獲得。同シリーズの生みの親であるジョージ・ミラーが再びメガホンを取り、トム・ハーディが主人公マックス、オスカー女優シャーリーズ・セロンが女戦士フュリオサを好演した。日本でも今年6月に公開されるやいなや、多くの人々を熱狂させたことが記憶に新しい。(編集部・石神恵美子)
「2015年のベスト映画20」は以下の通り。
1位:『黒衣の刺客』 ホウ・シャオシェン監督
2位:『キャロル』 トッド・ヘインズ監督
3位:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジョージ・ミラー監督
4位:『アラビアン・ナイツ(原題) / Arabian Nights』 ミゲル・ゴメス監督
5位:『光りの墓』 アピチャッポン・ウィーラセタクン監督
6位:『ノー・ホーム・ムービー(原題) / No Home Movie』 シャンタル・アケルマン監督
7位:『45 イヤーズ(原題) / 45 Years』 アンドリュー・ヘイ監督
8位:『サウルの息子』 ネメシュ・ラースロー監督
9位:『エイミー(原題) / Amy』 アシフ・カパディア監督
10位:『インヒアレント・ヴァイス』 ポール・トーマス・アンダーソン監督
11位:『アノマリサ(原題) / Anomalisa』 デューク・ジョンソン監督
12位:『イット・フォローズ』 デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督
13位:『あの日のように抱きしめて』 クリスティアン・ペッツォルト監督
14位:『ガールフッド(原題) / Girlhood』 セリーヌ・シアマ監督
14位:『神々のたそがれ』 アレクセイ・ゲルマン監督
14位:『インサイド・ヘッド』 ピート・ドクター監督
14位:『タンジェリン(原題) / Tangerine』 ショーン・ベイカー監督
14位:『タクシー・テヘラン(原題) / Taxi Tehran』 ジャファル・パナヒ監督
19位:『ホース・マネー(英題) / Horse Money』 ペドロ・コスタ監督
20位:『ルック・オブ・サイレンス』 ジョシュア・オッペンハイマー監督