内野聖陽、忽那汐里も感激!親日国トルコと友好の原点
日本・トルコ友好125周年記念作品『海難1890』のプレミアイベントが1日、有楽町の東京国際フォーラムで行われ、内野聖陽と忽那汐里が、共演のトルコ人俳優ケナン・エジェ、アリジャン・ユジェソイと登壇した。内野らは、本作の題材になっている史実に思いを馳せた。
1890年、和歌山県串本町沖で海難事故に遭ったトルコ軍艦エルトゥールル号への日本人による救援と、それから95年後にあった、トルコ人によるイラン・イラク戦争時の在イラン日本人救出という、両国の絆を象徴する二つの出来事を扱っている本作。
命がけでトルコ人を救った日本人の行動は、トルコの人々に感銘を与え、トルコの教科書にも取り上げられているという。その事実について、忽那は「トルコの方は、小学校5年生の教科書でこの史実を教わるそうですが、日本ではなかなか知る機会がない。だからこそ、この映画がその事実を知るきっかけになるし、トルコに興味を持つきっかけになれば」と笑顔。さらに「遠くトルコから俳優さんたちが来てくださって、こうやって同じ壇上に立てることが感慨深いし、当時の方がこの状況を知ったらどう思うかと考えると、感無量です」と思いを口にする。
一方の内野は、「お話をいただいた時は、なんと壮大な企画であろうかと。たくさんの人の思いが詰まった企画だと思い、お引き受けしました。1890年に、トルコの方に惜しみなく温かい手を差し伸べた温かい心。それこそがこの映画の主役だと思います」と晴れ晴れとした表情を見せる。また、共演のケナンについて「相変わらずいい男だなと。この映画を観た友人はケナン君が素敵で好きになったとみんな言っていて。ある種、ジェラシーを感じました」と冗談めかして付け加え、会場を沸かせた。
また、アリジャンは「今日まで数日間、日本で過ごしてきましたが、皆さんよくしてくれて感動しています。映画では日本人の良さが描かれているが、それよりももっといい人たちだなと実感しています」と感激していた。この日は、小澤征悦、宅間孝行、大東駿介、徳井優、螢雪次朗、かたせ梨乃、夏川結衣、永島敏行、高野あゆ美、メフメット・オズギュル、メリス・ババダー、ムラット・セレズリが田中光敏監督とともに来場、日本とトルコを代表する俳優陣が勢ぞろいした。(取材・文:壬生智裕)
映画『海難1890』は12月5日より全国公開