仏誌が2015年ベスト1に選出!イタリアの巨匠、新作が来年3月公開
フランスの権威ある映画批評誌カイエ・デュ・シネマが2015年のベスト1に選んだイタリアの巨匠ナンニ・モレッティの最新作『母よ、』が来年3月に日本公開されることが決定した。
女性を主人公にしながら、モレッティ監督の自叙伝的な映画にもなっている本作。恋人との別れ、娘の進路、一向に進まない映画制作、入院中の母親の世話といったさまざまな問題に悩まされている映画監督マルゲリータ。そんな中、マルゲリータは病院から母親に残された時間が長くないことを宣告されてしまう。映画はときにユーモアを交えながら、仕事と家庭で悩みを抱える女性を描き、家族の在り方を問う。
映画には『はじまりは5つ星ホテルから』などモレッティ監督作常連の女優マルゲリータ・ブイや、『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のジョン・タートゥーロのほか、監督自身も俳優として出演している。
2001年のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた『息子の部屋』のほか、『ローマ法王の休日』などの作品で知られ、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭で受賞した経歴のあるモレッティ監督。本作も例に漏れず、2015年にイタリアのアカデミー賞とされるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でブイが主演女優賞を獲得するなど高い評価を受けている。(編集部・那須本康)
映画『母よ、』は2016年3月、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかで公開