新映像配信サービス「bonobo」本格スタート 34社・全2,500タイトルに拡大
映画会社などのコンテンツホルダーによる直営映像配信サービス「bonobo(ボノボ)」が、1日より本格サービスを開始した。9月30日よりスタートしていた同サービスだが、これまでの6社約300タイトルから34社2,500タイトルまで拡大。映画を中心にアニメやテレビドラマなど幅広いジャンルを網羅し、本格展開する。株式会社NTTドコモグループのパケットビデオ・ジャパン株式会社と、作品提供を行う映画配給会社各社が同日、都内で会見を開いた。
パケットビデオ・ジャパン株式会社は、サービスの主な特徴として「無料で会員登録ができ、観たい映画だけをレンタル・購入できる」「映画会社をはじめとするコンテンツプロバイダーが直接bonoboに出店できる」という点を挙げている。コンテンツは、スマートフォンやタブレット、パソコン、Android TV などマルチデバイスで視聴可能だ。
取締役社長の加藤徹氏は、NetflixやHuluなどの映像配信サービスとの差別化について「料金体系が異なるため、直接的には競合しない」とし、「映画会社様にご協力いただき、特典映像など、直営型のbonoboならではのサービスを提供していきたい」と今後の展開に自信をにじませた。また、「新作(映画)に関して、どこよりも早い配信サービスを行っていきたい」という試みも明らかにし、料金展開に関しては「直営型のため、料金もコンテンツホルダー各社が100パーセント決定する」と同社は明かしている。
今月配信予定の主要新作として、『ホーンズ 容疑者と告白の角』『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』(松竹株式会社)、『寄生獣 完結編』(東宝株式会社)、「特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER」(東映株式会社)、『キングスマン』(株式会社KADOKAWA)、『インサイド・ヘッド』『アントマン』(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)などが挙げられている。
サービスの本格展開にあわせて、映像作品との出会いを高める「bonobo映画情報ポータルサービス」も開始した。劇場新作映画や、新作配信作品に関するニュースやコラム、興行ランキング、bonoboレンタル・販売ランキングなどさまざまな情報を掲載していくという。(編集部・高橋典子)