つるの剛士、俳優業より歌手活動が多くて自分を見失う
俳優のつるの剛士が4日、プランタン銀座で行われた映画『猫なんかよんでもこない。』スペシャルトークイベントに出席。歌唱力にも定評のあるつるのは、俳優業よりも歌手活動の方が上回っている現状のせいで、自分を見失っていることを嘆いた。
実話コミックスを実写映画化した本作は、ボクシングに人生を捧げるネコ嫌いのミツオ(風間俊介)と、兄(つるの)が拾ってきた子猫の兄弟・チンとクロとのかけがえのない日々を描いた感動作。同映画と「プランタン銀座のねこ展 ねこ・猫・ネコ アート&グッズフェア」のコラボが実現し、山本透監督と共に登壇したつるのは、「主役(風間)は呼んだけど来ない。お忙しいから。僕は呼んだらすぐ来ますから」と自虐コメントで笑いを誘った。
その後は撮影エピソードで盛り上がり、つるのは撮影中に「ガチ寝して、イビキがうるさいってADに怒られました」と告白。猫のいい表情を撮るための“猫待ち”が長かったことが理由だとしつつも、そのおかげで「よくあんな表情が撮れたな」とつるのは感心していた。また、原作をクランクイン後に読んだつるのは、「ヤベッ、だいぶキャラクターが違う!」と焦ったことや、「キャスティングの理由が、猫を好きそうだからというざっくりしたものだったと後から聞いて、大丈夫だったかなと心配した」と打ち明ける。しかし、山本監督から「つるのさんらしくやってほしかったので、全然大丈夫」と言われると、安堵の表情を見せていた。
この日は、今年を表す漢字一文字と得意のイラストも披露。「呼」をチョイスしたつるのは、「いろんなところに呼んでいただいて、40都道府県くらい行ったから」と説明したが、行く先々で「しゃべったり、歌を歌ったり」で、本作が「久々の俳優業」だと明かし、「僕、一応、肩書は俳優なんですよ。こう見えて」とアピールした。MCから「みんなわかってますよ」とフォローされるも、「いや、自分がわかってないんですよ。最近……」とぶっちゃけ、笑いをさらった。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『猫なんかよんでもこない。』は2016年1月30日より全国公開