デイン・デハーンと仲良くなった理由は「寒さ」 ロバート・パティンソンが語る
ハリウッドの伝説的スターであるジェームズ・ディーンと天才写真家デニス・ストックの友情を描いた映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)』でデニス・ストックを演じたロバート・パティンソンが電話インタビューに応じ、ジェームズ・ディーン役を務めたデイン・デハーンと仲良くなったきっかけに「寒さ」をあげた。
デインのことを「すごくいいやつ」と話すロバートは、「彼は仕事をすごく真剣にとらえる人で、ジェームズ・ディーンを演じるということは、どんな役者にとってもものすごく大変なことだったと思う。彼と僕とでは俳優として違うアプローチをとっているけれど、彼のことはすごく大好きだし、すごく面白いやつだった」と共演を振り返る。
そんなデインと心の距離が近づいたきっかけは、なんと「寒さ」だったという。「とりあえず覚えているのは、撮影場所がものすごく寒くて……それで仲良くなったといってもいいかもしれないな(笑)だって、クルーは南極隊みたいに着込んだ格好なのに、僕たちはスーツ1枚とかで毎日撮影をこなしていたんだよ! それで絆が深まったんじゃないかな(笑)」。
本作で写真家のデニスを演じたロバートだが、『トワイライト』シリーズで一瞬にしてセレブの仲間入りをしたという点では、『エデンの東』で一躍脚光を浴びたジェームズ・ディーンと共通している。ロバートはそれを「似ているかもしれない」と認めた上で、「僕はデニスの方にすごく惹かれた。ジェームズ・ディーンの中には、ものすごくはっきりとした自信があるけれど、それは僕とは正反対で、デニスが持っている内向的な性格とか疑り深い部分がすごく似ていると思ったんだ」と役柄との親和性を語った。
また、ロバートは本作のメガホンを取ったアントン・コービン監督の『コントロール』が大好きで、それが今回の意欲にもつながったそうだが、出演の決め手は「まずは、ストーリーが面白かったこと」だった。「この作品はいわゆる普通の伝記映画ではないし、世界を変えるほどの写真が生まれる瞬間に起こる二人の特別な何かだったり、そんな二人の関係というものにすごく興味が沸いたんだ」と語る通り、ジェームズ・ディーンとデニス・ストックの絶妙な距離感が光る一作だ。(編集部・吉田唯)
映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開