海老蔵「コナン」でアフレコに挑戦「僕が犯人かも」
テレビアニメ「名探偵コナン」20周年記念スペシャルで、本人役としてアニメ声優に初挑戦した歌舞伎俳優の市川海老蔵が、都内スタジオでアフレコ収録を行い、「声優さんたちの日頃の苦しみというか、戦いという部分が何となく感じられて、我々とは違う世界があるんだと強く感じました」とアフレコの難しさや出演の経緯などを語った。
劇中、ひょんなことからコナン一行と知り合うミステリー好きの歌舞伎役者・海老蔵。物語は、歌舞伎十八番「七つ面」のスタッフを巻き込んだ殺人事件を解決するため、海老蔵が役者ならではの洞察力でコナンと協力するという内容だ。「漫画が好きで『名探偵コナン』も開始直後からみていました」と語る海老蔵は「今回の事件は歌舞伎ミステリーという事で、誰が犯人か分からないですし、もしかしたら僕が犯人かもしれない……」と期待をあおった。
歌舞伎十八番「七つ面」とは、1740年に二代目市川團十郎が初演した演目。来年1月に新橋演舞場で開かれる「初春花形歌舞伎」の演目としても、上演が予定されている。オファー当初は戸惑っていたと語る海老蔵だが「『七つ面』が題材と聞いた時に、これは引き受けざるを得ないなという気持ちになりました。コナンのお仕事としても、歌舞伎のお仕事としても2つの方面で良いお話を頂戴したと思いました」と出演の経緯を明かした。
また、本作で歌舞伎と「コナン」という夢のコラボを果たした海老蔵は「『名探偵コナン』という作品を通して、小さいお子さんや多くの方に『七つ面』を知ってもらえるのは素直に嬉しいですね」と思いを語り、自身の子供たちに出演を報告したかという質問に対しては「さすがにまだ『名探偵コナン』は観ていないですね。理解できるようになったら(出演していることを)内緒でDVDを観せて『えっ!?』って思ってくれると嬉しいな」と笑顔を見せた。(編集部・那須本康)
テレビシリーズ放送20周年記念スペシャル「コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」は2016年1月9日午後5時30分から前編、1月16日午後5時30分から後編を読売テレビ・日本テレビ系で放送