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『スター・ウォーズ』新悪役、アダム・ドライバーを救ったJ・J・エイブラムスの言葉とは?

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悪とは真逆の好青年! これからの活躍も楽しみなアダム・ドライバー
悪とは真逆の好青年! これからの活躍も楽しみなアダム・ドライバー

 映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)で、映画史に残る悪役ダース・ベイダーを受け継ぐキャラクターとして注目を浴びているカイロ・レン。十字型のライトセーバーに漆黒の衣装、ベイダー同様にマスクで表情を隠した謎深い人物を演じたアダム・ドライバーが、カイロについて、そして周囲の変化について語った。

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 現代ニューヨークが舞台の海外ドラマ「GIRLS/ガールズ」や映画『フランシス・ハ』などの好演で着実にファン層を広げてきたアダム。自分の可能性を狭めないよう、決まったやり方で役づくりをすることはないと冷静に語る一方、『スター・ウォーズ』シリーズへの出演にあたっては、作品のあまりのスケールの大きさに、とまどいを覚えたと明かす。

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 そんな彼を救ったのが、メガホンを取ったJ・J・エイブラムス監督の言葉。「J・Jと話したとき、物語というのはどれも、ある一つの出来事が次の出来事を引き起こしていき、その積み重ねで全体像が出来上がっていくものなんだと言われたんだ。その瞬間、目の前が開けたような気分になった。確かにこの映画はとんでもなく壮大なSF映画だけど、全ての物事をそうやってかみ砕いていけば、『フランシス・ハ』のようなインディペンデント作品と大差はないものなんだ、と思えたんだ」

 そんな彼がカイロを演じるうえで心掛けたのが、「はるか銀河の彼方の話であっても、できるだけ現実的な人物像をつくっていく」ということ。そのうえで「ダークサイド(暗黒面)のキャラクターというと、みんなすでに完成された邪悪な人物として捉えるけど、カイロにとっては、劇中で悪とされていることこそが正義なんだ。そうして自分を正当化している人物だと考えることが、彼のキャラクターを立体化してくうえでとても役に立った」と役づくりを振り返った。

 アダム本人は「悪」のイメージとはほど遠い、優しい笑顔と柔和な態度、知的な受け答えが印象的な若者。『スター・ウォーズ』の熱狂が今後のキャリアに与える影響については「ないと思う」と即答すると、「作品のサイズは自分にとっては関係ないんだ。物語やキャラクターが興味深いものであること、そして、素晴らしい監督たちとどんな作品を作っていくのかということこそが大事なことなんだよね」と真摯(しんし)に語る。

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 とはいえ、本作への出演によって、大スターの仲間入りをすることは確実。周囲の環境も変化しはじめているといい、「これまでよりも多くの人が自分の作品を観てくれていると感じるようにはなったかな」と告白すると、「役者としては、誰にも知られていないスパイのような状況に置かれていることがベスト。『スター・ウォーズ』に出演することになって、たくさんの人に気づかれるようになったのはうれしいけれど、同時に、『もう僕はスパイではいられないんだな』とも感じるね」と苦笑い。「でも、おかげで日本に来ることができたりもする。いろんな文化にふれたり、さまざまな人たちに出会えるようになったことに対しては、ものすごく(作品に)感謝しているよ」と笑みを浮かべた。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日18時30分より全国一斉公開

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