「大都会」「西部警察」石原プロ作品、初デジタル配信開始へ
「大都会」や「西部警察」を製作した石原プロモーションが、所有する作品のデジタル配信事業を開始することを発表した。「大都会」シリーズの放送開始から40周年を迎える2016年の元日より、同シリーズを含む石原プロ作品が、初めてデジタル配信される。
「大都会」シリーズは石原裕次郎、渡哲也、松田優作という三大スターが初めて共演を果たしたテレビドラマで、平均視聴率は20%を記録。寺尾聰、宍戸錠、神田正輝らも出演しており、それまで映画を製作してきた石原プロが、初めて手掛けたテレビドラマである同シリーズの第一作では、ドラマ「北の国から」などの脚本家・倉本聰が企画原案を担当している。石原プロが石原軍団と呼ばれるのは、同シリーズに登場する黒岩頼介(渡)率いる“黒岩軍団”がきっかけだといわれている。
その黒岩軍団のイメージが引き継がれた“大門軍団”が登場するドラマ「西部警察」シリーズも、今回初めてデジタル配信される。派手なカーチェイスや爆破のシーンでも有名な「西部警察」シリーズは、警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡)を中心とした大門軍団の刑事たちと、それを見守る木暮課長(裕次郎)が凶悪犯罪に立ち向かう姿を描くポリスアクション作品で、1979年から1984年に放送された。最終回となった、さよなら西部警察「大門死す!男達よ永遠に…」3時間スペシャルでは平均視聴率25%以上を記録し、放送後には日本中が団長の死を悲しんだとまでいわれている。
石原プロモーションの代表取締役会長を務める石原まき子夫人は、「来年は、1月6日で『大都会』放送から40周年を迎えるという記念すべき年でございます。このタイミングに我々石原プロモーションが製作してきた作品を、新しいメディアを通じて皆様にお届けする機会に恵まれたことを大変嬉しく思います。(中略)私達が命を吹き込んで製作してきた大ヒットシリーズ全368話を是非お楽しみ下さい」とコメントしている。(編集部・海江田宗)
「大都会」シリーズ全132話、「西部警察」シリーズ全236話は2016年1月1日より Google Play、Hulu、TSUTAYA TV、U-NEXTにて配信予定