豊川悦司、鈴木京香を「紅白歌合戦レベル」と絶賛!
俳優の豊川悦司と女優の鈴木京香が17日、都内で行われた「連続ドラマW 荒地の恋」特別試写会&舞台あいさつに渡邊孝好監督と共に出席。豊川は鈴木を“紅白歌合戦レベルの女優”と称し、共演を手放しで喜んだ。
直木賞作家・ねじめ正一の長編小説をドラマ化した本作は、53歳の男・北沢太郎(豊川)が親友の妻・三田村明子(鈴木)との許されざる恋に落ちたとき、詩人として、一人の人間として、情熱と“言葉”を取り戻してゆくさまを描いた大人のラブストーリー。
ドラマ共演は10年ぶりながら「(当時は)ガッツリ一緒に仕事をした感じではなかったので、今回初めて京香さんとガッツリやったかなという感触です」と感想を述べる豊川。さらに、「なんといっても鈴木京香。日本人で知らない人は一人もいない。紅白歌合戦と同じレベル」と称賛すると、「そういう意味ですごく光栄ですし、彼女が持っているオーラの中にどっぷり浸って、毎日仕事ができたことは喜びでした」と大満足の様子。
その言葉を照れながら聞いていた鈴木だが、「ご一緒できて幸せな時間でした」と気持ちは同じよう。また、「淡々としていらっしゃるけどムードが出る。背中で語れる方と実感しました」と豊川の役者としての才を褒めちぎった。
念願叶い、二人を迎えて撮影に臨んだ渡邊監督によると、豊川はたたずまいや居方が大きい俳優だそうで、「役の本質を理解しているので、見ていて安心できるし、内容の理解もこちらが驚くほど深い。たたずむ場所を言うだけで、あとは豊川さんが勝手に動いて主人公を体現している」と舌を巻く。また、鈴木に対しては「激しい変化が表に出る役なので、今日はジャンヌ・モローで! とか、ベアトリス・ダルでやろう」とフランス女優に例えて演出したというエピソードを披露。時には日本の大女優“杉村春子バージョン”もあったそうだが、鈴木は毎回、躊躇(ちゅうちょ)なく「はい」と応じていたそうで、渡邊監督は「静と動の二人の組み合わせが面白かった」と振り返った。
この日はねじめも来場しており、渡邊監督の本作に懸けた情熱に触れつつ、「本気でやっている感じがして、映像化になって非常にうれしく思っています。ありがとう」と感謝の言葉を贈った。(取材・文:鶴見菜美子)
「連続ドラマW 荒地の恋」は2016年1月9日からWOWOWで放送開始 (毎週土曜よる10:00~全5話・第1話無料放送)