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ユダヤ人の死体処理をする部隊 壮絶な映像公開

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サウルはどうなるのか…?
サウルはどうなるのか…? - (C) 2015 Laokoon Filmgroup

 1944年、アウシュビッツ収容所で同胞のユダヤ人の死体処理に従事した特殊部隊ゾンダーコマンドに焦点を当てた衝撃のドラマ『サウルの息子』から、当時の悲惨なホロコーストの状況を垣間見ることができる壮絶な予告編が公開された。本作は第68回カンヌ国際映画祭コンペティション初出品にしてグランプリを獲得し、第73回ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞にノミネートされている話題作だ。

 予告編では、今まで歴史の闇に葬られてきた強制収容所における悲劇の部隊“ゾンダーコマンド”の存在が説明される。彼らの役目は、同胞たちの衣服を脱がせ、ガス室へと誘導する死への案内人……。その任務に就いている主人公サウルの表情は、同胞を欺かなければならない罪の意識から精神を蝕まれ、死人のように青ざめている。裸にされごった返す人々、銃を向ける軍人、途切れなく衝撃的な映像が続く。そんな中、息子とおぼしき少年の遺体をユダヤの教義にのっとり、手厚く埋葬しようと決意するサウル。ベッドに横たわる遺体にかけられた布を静かにサウルがめくるシーンで予告編は締めくくられている。

 本作で長編映画監督デビューを果たしたのは、アウシュビッツで殺された親族を持つネメシュ・ラースロー。膨大なリサーチに基づいて制作した本作で、無名の新人監督がカンヌでグランプリを獲得するという異例の快挙を成し遂げた。(編集部・石神恵美子)

映画『サウルの息子』は2016年1月23日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開

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